2017-04-01から1ヶ月間の記事一覧

昭和の日

○天皇が人間宣言昭和の日 (てんのうがにんげんせんげんしょうわのひ) 昨日4月29日 4月29日の祝日は、私の知っている限り、天皇誕生日、国民の日、緑の日、昭和の日と変遷してきたように記憶しています。 昭和は私を産み成長させ、また子を育てる地盤…

新燕

○新燕わが家の査定如何です (しんつばめわがやのさていいかがです) 燕の飛来 きのう下の田んぼの田植えが終わったようです。2,3日前、水を引いて馴染ませていた所をもう一度耕運機をかけて、それから田植え機が苗を回転させながら植え付けていきました…

葱坊主

○忘れ物して戻る児や葱坊主 (わすれものしてもどるこやねぎぼうず) 葉書の投函に出て 木々は若葉をたくわえ花を咲かせ、それらは早くも実の準備にいとまがなく、木々に囀る鳥たちも互いに番い巣を作り卵を温める。 今、森羅万象はいのちの営みに溢れんばか…

蓮華田

○蓮華田と見れば一面仏の座 (れんげたとみればいちめんほとけのざ) 見なくなった蓮華畑 やっぱり昨日のこと、雨の田舎道を歩いていると、田圃の一面に薄紫の花が咲いているのを見つけました。蓮華だと思って近づいてみると、蓮華ではなくそれは高く伸びた…

罌粟の花

○雨の日はいと悲しげな罌粟の花 (あめのひはいとかなしげなけしのはな) 雨になりました しとしとと霧雨です。まるで幼い子のように、長靴を履いて傘をさして隣の町の郵便局まで歩きました。野の草々は全身を伸ばして生き生き雨を喜んでいましたがその中で…

春潮

○春潮や十五の君の揺蕩ひて (しゅんちょうやじゅうごのきみのたゆたひて) 十五歳の孫 今年府立高校へ入学した孫がいます。十五歳です。目の中に入れても痛くなかった孫が今や背は、はるかに追い抜かれ、地の底から響いてくる蟇蛙のような声で話します。 最…

○早起きの三文の得筍拾う (はやおきのさんもんのとくたけのこひろう) 散歩の道に この頃の夜明けは早い。5時にはもう明るくなっています。しばらくサボっていた散歩を久しぶりに再会しました。 着替えて出るまでは億劫だった気持ちがストックを持って外に…

蝶の昼

○耳のない世界にをりぬ蝶の昼 (みみのないせかいにをりぬちょうのひる) キャベツ畑 昼食の終わった食器をシンクに運んでいると、気だるい午後の光が窓の外に溢れていました。 下に植わっているエンドウやそら豆やキャベツ畑の上を白い蝶が乱舞しています。…

昼蛙

○昼蛙拡声機もて恋の歌 (ひるがえるかくせいきもてこいのうた) 市長選挙 10日ほど家を空けていたら市長選が繰り広げられていた。そういえば郵便受けに投票用紙も入っていたのを思い出す。昨日は遠くから候補者の声も聞こえていたようだった。 それよりも…

山笑う

○ふわふわとスカートの裾山笑う (ふわふわとスカートのすそやまわらう) 笑う山 すっかり暖かくなりました。普段は閉めている障子を開けてガラス戸だけにしてみると、山がずっと近くに迫って来ているように思えました。 時差ぼけはまだわたしを支配している…

日永し

○電柱の取り替え工事日永し (でんちゅうのとりかえこうじひながし) 電柱工事 旅から戻ってみると、わが家の南側の電柱に工事の看板が括り付けられていました。4月20日午後1〜5時まで電柱を取り替える工事をすると言うことでした。4時くらいまで作業…

春惜しむ

○絵葉書を二枚書き足し春惜しむ (えはがきをにまいかきたしはるおしむ) 絵葉書 パリで出すはずだった最後の二枚の絵葉書を、出さずに自宅まで持ち帰ってきました。いつも旅先でのハガキの投函には切手の購入やポスト事情などによって苦労しています。でも…

四旬節

○ル・モンドの土日休刊四旬節 (ル・モンドのどにちきゅうかんしじゅんせつ) パリで恰好をつけて新聞を探していたら、(私?フランス語なんて皆目ダメ。油絵を描いている友人に頼まれていたのです。レモンや林檎など生物画の下にフランスの新聞を描けばそれ…

春の雨

○春の雨ワイパーが洗う凱旋門 (はるのあめワイパーがあらうがいせんもん) パリの雨 傘をさしてパリの街を歩く、まるで映画のワンシーンではありませんか。 しかし、われわれはバスの中からの凱旋門の見物です。 (後日談) 4月20日 凱旋門から600m…

マロニエの花

○マロニエの花より登るエッフェル塔 (マロニエのはなよりのぼるエッフェル塔) エッフェル塔 雨の日にもかかわらずエッフェル塔に上がる人は列を作っていました。こちらは市内を通過する時々にバスの中からの見学だけ。 パリにはマロニエの並木が方々にあっ…

リラ咲く

○パン堅きリラ咲く村のレストラン (パンかたきリラさくむらのレストラン) フランスパン パンの美味しい国です。特に田舎に行くほど塩分がよくきいていて田舎者の私は美味しいと思うのでしょう。残念なことに歯に自信がなく苦労していただきました。村のレ…

春霞

○略奪にノルマンディーの春霞 (りゃくだつにノルマンディーのはるがすみ) ノルマンディー地方 古くからノルマンディー一帯はフィンランドやデンマークなど北方の国々から略奪される歴史を繰り返してきたそうです。その中でモンサンミッシェルだけは頑丈な…

〇アルルの花療養院の庭に咲く (アルルのはなりょうよういんのにわにさく) 療養院の庭 ゴッホはアルルに滞在していた時「はね橋」や「夜のカフェテラス」など制作しました。はね橋も黄色い壁のカフェテラスも巨匠ゴッホを忍んで保存されていました。なかで…

杏子咲く

○宮殿に王あれば旗杏子咲く (きゅうでんにおうあればはたあんずさく) 世界で2番目の小国 この国の丘に登るとモナコ湾が一望できます。王宮に旗が上がっていると、王さまが王宮にいらっしゃるという印なのだそうです。今はハリウッドの女優グレース・ケリ…

春の風

○モナコ公国F1が截る春の風 (モナコこうこくエフワンがきるはるのかぜ) モナコ公国 モナコのF1レースは世界的にも有名だそうです。この開催は国をあげての一大イベントとか、観覧席の設営が大がかりに始まっていました。

亀鳴く

○亀鳴くや右も左も異邦人 (かめなくやみぎもひだりもいほうじん) 言葉の壁 ニースの空は突き刺すような光に満ちていた。空港からスーツケースを引っ張ってバスプールまでかなりの距離を歩いた。バスはすでに入っていたけど、閉められたまま、運転手はなか…

朧夜

○朧夜へ消ゆる機影の中にゐて (おぼろよへきゆるきえいのなかにいて) フランスへ 〜フランスまるごと大周遊〜 の旅に出発しました モナコ〜エクサンプロバンス〜ポン・デュ・ガール〜ベルサイユ〜モンサンミッシェル〜ルーアン大聖堂〜ルーブル美術館〜セ…

虚子忌

○虚子の句をまだ読み切らず虚子忌かな (きょしのくをまだよみきらずきょしきかな)

若葉雨

○若葉雨十五の君は濡れるべし (わかばあめじゅうごのきみはぬれるべし)

犬ふぐり

○安らぎの郷はいっぱい犬ふぐり (やすらぎのさとはいっぱいいぬふぐり)

春暁

○春暁やひこうき雲は西へ消ゆ (しゅんぎょうやひこうきぐもはにしへきゆ)

大根咲く

○一輛車浜大根の花の中 (いちりょうしゃはまだいこんのはなのなか)

桜前線

○桜前線南下する発想も (さくらぜんせんなんかするはっそうも)

○男子十五菫の花も咲きにけり (だんしじゅうごすみれのはなもさきにけり)

万愚節

〇万愚節ゆきふってるよ本当だって (まんぐせつゆきふってるよほんとうだって)