2025-07-01から1ヶ月間の記事一覧
〇出目金は我が渾名とて和金飼う (でめきんはわがあだなとてわきんかう) 〇人の手に慣れおとなしき金魚買ふ 河童三子 〇蘭鋳(らんちゅう)や整形外科の待合室 々 〇和金にも大和なでしこ心かな 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇水換ふる金魚をゆ…
〇パソコンのマウス掴んで三尺寝 (パソコンのマウスつかんでさんじゃくね 〇三尺寝下半身より陽があたる 河童三子 〇風止んで風の夢みる三尺寝 々 〇邯鄲の夢の半分三尺寝 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇乙訓の風をたのしむ三尺寝 山田弘子(193…
〇聖書の会終へて冷麦饗すなり (せいしょのかいおえてひやむぎきょうすなり) 〇冷麦のサクランボ食ぶタイミング 河童三子 〇今生は冷麦にてしめんと思ふ 々 〇冷麦の赤色兄と取り合いし 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇冷麦に思慕のごとくの一縷…
〇打水をおもてなしする京の町 (うちみずをおもてなしするきょうのまち) 〇打水を慕って風の来たりけり 河童三子 〇打水の路地に将棋の父子かな 々 〇打水を道行く客がして行きぬ 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇打水や内股ぎみに下駄ぬがれ 鷹…
〇蝉松原午後は昼寝のホームかな (せみまつばらごごはひるねのホームかな) 〇ジャンジャンと蝉啼き競ふ選挙すむ 河童三子 〇夕蝉やシャリシャリシャリと禅寺に 々 〇空蝉の二つ連なる今朝の庭 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇忘却の彼方に大樹蝉…
〇雲の峰水平線に五座六座 (くものみねすいへいせんにござろくざ) 〇雲の峰もこりもこりと瀬戸の海 河童三子 〇西方の光り輝く雲の峰 々 〇雲の峰歩いてみたき機中かな 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇船頭のはだかに笠や雲の峰 宝井其角(1661━…
〇座敷あけて待っているかな遠花火 (ざしきあけてまっているかなとおはなび) 〇港まつり暗き海より花火待つ 河童三子 〇久方に簾を上げて 花火の宴 々 〇大花火空が疲れてナイヤガラ 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇看下すや麓の村の揚花火 会津…
〇帰省子の帰巣に目覚む里心 (きせいしのきそうにめざむさとごころ) 〇帰省子の朝々海へ出る散歩 河童三子 〇帰省子の枕抱へて右往左往 々 〇帰省子や部屋にごろごろ空ゴロゴロ 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇帰省子の髪はとやかく言わずおく …
〇向日葵やゴッホのやうに炎えるやう (ひまわりやゴッホのようにもえるやう) 〇吾は海を向日葵は吾に向くなり 河童三子 〇夕焼けに背伸びしてゐる向日葵や 々 〇日車のむらむら伸びて競うかな 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇向日葵に天よりも地…
〇往還の烏に大暑ケンケン跳び (おうかんのからすにたいしょケンケンとび) 〇猫は腹犬はベロだし大暑の昼 河童三子 〇ひび割れし大暑の茄子が届きけり 々 〇収集車木陰に留まる大暑かな 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇兎も片耳垂るる大暑かな …
〇海の日や吐噶喇列島ながき地震 (うみのひやとかられっとうながきない) 〇海の日やアンモナイトの夢覚ます 河童三子 〇海の日や冲にヨットの帆が二つ 々 〇海の日の海凪て見せにけり 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇売店はペンキ塗りたて海開 …
〇炎昼や腹で息する孕猫 (えんちゅうやはらでいきするはらみねこ) 〇炎昼やびよんびをんと女体揺れ 河童三子 〇炎昼の線路ゆらゆら斬れにけり 々 〇炎昼に行く学食の大盛カレー 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇一瞥をくれ炎昼の銃器店 奥坂まや…
〇通知表丸をならべて涼しき子 (つうちひょうまるをならべてすずしきこ) 〇涼しさや夕暮ゆれる簷(えん)の物 河童三子 〇朝涼に目覚めし余生確かむる 々 〇海凪て山の青田の風涼し 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇朝露によごれて涼し瓜の泥 松…
〇鱧の骨切れ味のよき刃物かな (はものほねきれあじのよきはものかな) 〇祇園会の京に湯引きの鱧の膳 河童三子 〇祭鱧雨の上がるを待ちながら 々 〇俎板に歯をむきだしぬ鱧の貌 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇鱧食べて太閤贔屓でありにけり 山…
〇箱庭に太公望を置きにけり (はこにわにたいこうぼうをおきにけり) 〇箱庭のノアの箱舟象一頭 河童三子 〇箱庭の桃源郷へ桃植へる 々 〇箱庭のエデンの園に林檎の木 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇箱庭のわが手ガリバー家掴む 飯田綾子(不詳)
〇凌霄花雨が重たく落ちにけり (のうぜんかあめがおもたくおちにけり) 〇吾窓の海を隠せり凌霄花 河童三子 〇散り際は人の嗜み凌霄花 々 〇ヒヨドリに凌辱されし凌霄花 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇凌霄花したたか浴びし朝雫 能村登四郎(191…
〇宵山や暈にかかりし夏の月 (よいやまやかさにかかりしなつのつき) 〇目の覚めて寝汗覚える夏の月 河童三子 〇砂浜の捨て蛸壺や夏の月 々 〇夏の月今宵潤みて昇るかな 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇河童の恋する宿や夏の月 与謝蕪村(1716━17…
〇蜘蛛の子の卵嚢に今眠れるや (くものこのらんのうにいまねむれるや) 〇蜘蛛の囲の計算式に似て美し 河童三子 〇蜘蛛の囲の横糸が待つ獲物かな 々 〇台風五号蜘蛛の巣を直撃す 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇美しき罠編んでゐる夜の蜘蛛 花宮…
〇夕立ち来て獣攪乱する如く (ゆだちきてけものかくらんするごとく) 〇夕立風獣の匂ひ走り行く 河童三子 〇水馬(あめんぼ)の水に踏ん張る夕立かな 々 〇夕立去り暫しの涼を楽しむる 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇夕立が洗っていった茄子をも…
〇朝の虹祈れば夕の感謝かな (あさのにじいのればゆうのかんしゃかな) 〇蟷螂の虹に向かって鎌上げし 河童三子 〇全円の虹大仏の光背に 々 〇約束を思ひ起こせと虹立ぬ 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇濃き虹が都会の憂鬱にかかる 京極紀陽(190…
〇上布着て歌舞錬場より女将さん (じょうぶきてかぶれんじょうよりおかみさん) 〇着物デーとて上布着て溜席(たまりせき) 河童三子 〇古屋場所白上布着て升席に 々 〇上布織る匠の爪や苧麻(ちょま)を裂く 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇老い…
〇鬼灯市百二十歳は返上す (ほおずきいちひゃくにじゅうさいはへんじょうす) 〇耶蘇者(やそもの)も鬼灯市の鐘を撞く 河童三子 〇墨田川より鬼灯市へ上がりけり 々 〇四万六千日鉢の花数ふる 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇売る声の一人は子供…
〇軒低く鉄の風鈴蜑の家 (のきひくくてつのふうりんあまのいえ) 〇黒鉄の風鈴半鐘打つやうに 河童三子 〇風鈴の音破るかに雷来たる 々 〇風鈴を狂い鳴らして豪雨かな 々 From Buru to grandson 〈この一句〉 〇風鈴の風を待ちたる机かな 角川春樹(
〇眠らない合歓のやうなる水中花 (ねむらないねむのようなるすいちゅうか) 〇死ぬことを差ほど畏れぬ水中花 河童三子 〇揺れるって生きてることかも水中花 々 〇水中花心の一つ閉じこめる 々 From Buru to grandson (此の一句〉 〇水中花誰か死ぬかもしれ…
〇ジョバンニの願ひとどきぬ星合世 (ジョバンニのねがいどきぬほしあわせ) 〇モロッコの星見る君と星合せ 河童三子 〇銀河線発車のベルに星合せ 々 〇星合や厠を探す夢に覚む 々 From Buru to grandson 〈この一句〉 〇願ひより祈りを深く星祭 立川華子(…
〇足が出てすぐ枝蛙田水沸く (あしがでてすぐえだがえるたみずわく) 〇万象に恙なき日々田水沸く 河童三子 〇田水沸く青田の中の祠かな 々 〇田水沸く午後の畦道猫戻る 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇田水沸く札所の村の大鴉 大峯あきら(1929━…
〇唇に弾ける泡や生麦酒 (くちびるにはじけるあわやなまビール) 〇屋上のビアガーデンや俄雨(にわかあめ) 河童三子 〇胸の奥開いて通るビールかな 々 〇下戸の夫誘って行きしビアガーデン 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇黒ビール白夜の光すか…
〇廃屋や首垂れて咲く合歓の花 (はいおくやくびたれてさくねむのはな) 〇合歓の花はやばやと梅雨あがりけり 河童三子 〇象潟(きさかた)に西施が顔絵合歓の花 々 〇合歓咲いて葉の眠り初む 々 From Bhru to grandson 〈此の一句〉 〇夕月や槐にまじる合歓…
〇短夜の霧を纏ひて船の出る (みじかよのきりをまといてふねのでる) 〇短夜やトッキョトッキョと里の鳥 河童三子 〇短夜やほっほーほっほーと山鳩の 々 〇短夜や漁船の汽笛行き交ひし 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇短夜や妹が蚕の喰盛 小林一…
〇黒々や青々遠く夏の山 (くろぐろやあおあおとおくなつのやま) 〇夏峰や根本堂の朱の伽藍 河童三子 〇山伏の法螺貝の音や夏の峯 々 〇天台をバスにて巡る夏の山 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇墨一色彩百色の夏の山 滝青佳(1912━)