2025-10-01から1ヶ月間の記事一覧
〇ハロウィン地獄が開いて仕舞ひけり (ハロウィンじごくがあいてしまいけり) 〇ハロウィン今晩は煮る南瓜(かぼちゃ)かな 河童三子 〇ハロウィン靴職人の目が光る 々 〇ケルト人に歳の終いひやハロウィン 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇抱へ来…
〇紅玉の籾殻を手に払ひけり (こうぎょくのもみがらをてにはらいけり) 〇林檎噛んで白雪姫の国思ふ 河童三子 〇りんご剥く耳の赤い兎かな 々 〇耳紅き兎の如く林檎剥く 々 〇舌に載せし薄き林檎を楽しめり 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇松本は…
〇恭しく栗鼠のいただく新松子 (うやうやしくりすのいただくしんちじり) 〇下駄箱に三つ置かれし新松子 河童三子 〇青青と松のベッドに新松子 々 〇新松子転がり落ちて一人立つ 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇松笠の青きよ蝶の光り去る 北原白…
〇行秋へ蟷螂鎌を上げにけり (ゆくあきへとうろうかまをあげにけり) 〇行秋を雲の追ひゆく一日かな 河童三子 〇株価など急上昇に秋行ける 々 〇行く秋や終活ノート捗りぬ 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇行秋の耳かたむけて音はなし 高木晴子(1…
〇次郎柿四角く座る次男かな (じろうがきしかくくすわるじなんかな) 〇小説の次郎に泣くや次郎柿 河童三子 〇石へ落ちし次郎柿の真二つ 々 〇次郎柿堅き身持ちを好かれをり 々 From buru to grands 〈此の一句〉 〇太郎より次郎柿の面がまへ 保坂さよ(不…
〇団栗を拾って愛でる傘寿かな (どんぐりをひろってめでるさんじゅかな) 〇団栗が吾のしあわせ証しする 河童三子 〇倖せのポケット二つ団栗数個 々 〇団栗や太古は吾も跣かな 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇掌にあまる団栗夫も子もなくて 菖蒲…
〇傘寿など老ひの入口とろろ汁 (さんじゅなどおいのいりぐちとろろじる) 〇自然薯の混じわり難し粘りかな 河童三子 〇弟と擂粉木取ってとろろ汁 々 〇一人居の箸にかき込むとろろ飯 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇とろろ汁霞千里を啜らむか 山…
〇そぞろ寒縁の下より他所の猫 (そぞろさむえんのしたよりよそのねこ) 〇アラ炊きの鯛の目玉やそぞろ寒 河童三子 〇何処までも濃き藍の海そぞろ寒 々 〇硯水の墨磨る右手そぞろ寒 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇そぞろ寒千手の目ある観世音 三…
〇晩秋の耳をすませば縮むおと (ばんしゅうのみみをすませばちぢむおと) 〇晩秋や君の座高の長き影 河童三子 〇晩秋の丘登りゆく太鼓かな 々 〇晩秋の太宰文学館にゐて 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇晩秋の遥かな音へ象の耳 有馬朗人(1930━202…
〇秋祭ビニール着けて太鼓行く (あきまつりビニールつけてたいこいく) 〇秋雨に祭太鼓の静かなる 河童三子 〇祭の灯苅田の中を練って行く 々 〇秋祭この日傘寿を二つ過ぐ 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇在所の名くらく灯りて秋祭 永井一子(不…
〇柿干して冷たい風を喜びぬ (かきほしてつめたいかぜをよろこびぬ) 〇吾の見る霄空けて柿吊す 河童三子 〇干柿の日々陽の色に染まりゆく 々 〇ベランダの干柿哀れ日の短 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇柿干して晩年のなほ無策なり 小島照子(…
〇数珠玉の堅き輝き尊かり (じゅずだまのかたきかがやきとうとかり) 〇数珠玉の色とりどりに糸通す 河童三子 〇お手玉のしゃりしゃり鳴るや数珠の玉 々 〇単線の鉄路の横の数珠の玉 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇数珠玉の入口うづむ隠れ里 松…
〇竜胆や樹の間木の間の海の色 (りんどうやきのまきのまのうみのいろ) 〇盆栽の竜胆松を追い越しぬ 河童三子 〇竜胆やつひりんりんと口ずさむ 々 〇竜胆の裃(かみしも)着けし佇まい 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇稀といふ山日和なり濃竜胆 …
〇奥納戸思ひ出といふ鵙の贄 (おくなんどおもいでというもずのにえ) 〇捨てきれず鵙の贄とやなり果てぬ 河童三子 〇鵙の贄今朝輝きて刺されをり 々 〇吾もまた此処に残りし鵙の贄 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇十字架のイエスもかくや鵙の贄 …
〇林道に立ち往生の初紅葉 (りんどうにたちおうじょうのはつもみじ) 〇初紅葉猿も一杯呑みし哉 河童三子 〇毛氈に座れば団子初紅葉 々 〇トロッコの中の歓声初紅葉 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇紅葉して錦に埋む家二軒 (1867━1902)
〇横書きの聖書久しき秋の灯に (よこがきのせいしょひさしきあきのひに) 〇秋灯やホテルの部屋に諸聖典 河童三子 〇ペンパルへ英和辞書引く秋燈し 々 〇見慣れゐし窓の湾岸秋燈し 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇秋の燈の糸瓜の尻に映りけり 正…
〇漸うやうに明けゆく空や初時雨 (ようようにあけゆくそらやはつしぐれ) 〇初時雨しっとり重き鐘の音 河童三子 〇塵だして濡れて戻りぬ初時雨 々 〇初時雨神へ履歴書書く夜かな 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇旅人と我名呼ばれむ初時雨 松尾芭…
〇秋風や畑焼く煙に包まるる (あきかぜやはたやくけむりにつつまるる) 〇秋風や乳房なき胸の音聴かる 河童三子 〇どの家の声もなかりし秋の風 々 〇秋風の夜につながる寂しさよ 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇秋風や書かねば言葉消えやすし 野…
〇早生刈ったひつぢ田に早生の穂垂る (わせかったひつじだにわせのほたる) 〇ひつぢ田を対角線に雉あゆむ 河童三子 〇ひつぢ田に喜び雀落穂拾ひ 々 〇穭田(ひつじだ)に雨降る昼の寂しけり 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇ひつじ田となりて海鳴…
〇柿の実に雨の雫の輝ける (かきのみにあめのしずくのかがやける) 〇猿蟹の柿熊現れて奪われる 河童三子 〇庭の柿種有る事を恥るかな 々 〇梨食べて栗たべて次柿食べる 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇熟れ柿に色休まする深曇 林翔(1940━)
〇高専の授業の横に銀杏拾ふ (こうせんのじゅぎょうのよこにぎんなんひろう) 〇白秋の詩集銀杏落ちる夜 河童三子 〇キャンパスの銀杏白く乾きけり 々 〇銀杏を落してをりぬ昨夜の雨 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇お寺はしづかなぎんなん拾ふ …
〇馬肥ゆるわが血吸いし蚊紅き腹 (うまこゆるわがちすいしかあかきはら) 〇水呑めば水にも太り馬肥ゆる 河童三子 〇馬肥ゆる口にする物みな旨し 々 〇馬肥ゆる抱き上げし猫重かりし 々 From Buru to grandsan 〈此の一句〉 〇名馬にも駑馬にもあらず馬肥ゆ…
〇若冲の蔬菜ころころ美術展 (じゃくちゅうのそさいころころびじゅつてん) 〇向日葵を咲かせゴッホの美術展 河童三子 〇東西の絵具が花の美術展 々 〇美術展の外や港は帆船の客 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇青蔦の明るさに入る美術展 木下節…
〇身に沁むやリビングウィルを書く夜さの (みにしむやリビングウィルをかくよさの) 〇在れや是や遺して逝くも身に沁みる 河童三子 〇身に沁むや胸に当てらる聴診器 々 〇乳房なき心音聴かれそぞろ寒 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇身に沁むや覗…
〇月光に洽く本の背表紙見せ (げっこうにあまねくほんのせびょうしみせ) 〇月光に兎跳びする夢の中 河童三子 〇月光や傘寿を二つ越しにけり 々 〇寝ながら月光見上ぐ寝所かな 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇八千の鶴月光をほしいまま 原裕(193…
〇秋の陽や海王丸は帆を畳む (あきのひやかいおうまるは帆をたたむ) 〇秋の日や生姜の瓶に紫蘇を足す 河童三子 〇マチネ出て秋日ビルを斜めにす 々 〇秋の日や甘酢生姜のピンク色 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇み仏のめつむりながき秋日かな …
〇口開けて上り来るかな鯔の群れ (くちあけてのぼりくるかなぼらのむれ) 〇船泊りぷかぷか鯔の貌見えて 河童三子 〇釣り人の捨てし大鯔もらひけり 々 〇こりこりと身の締まりたる鯔造り 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇月読命涼しや鰡とばす 小…
〇ほの甘き香の榲桲の薄黄色 (ほのあまきかのまるめろのうすぎいろ) 〇マルメロを煮る咳の子の眠る夜 河童三子 〇咳の夜の庭の榲桲ほのかな香 々 〇マルメロの尻の形を選びけり 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇アンュイな午後マルメロの匂ひきぬ…
〇寡黙に見る落葉の隆起松茸狩 (かもくにみるおちばのりゅうきまつたけがり) 〇茸狩赤松を見てしのび寄る 河童三子 〇縄内へつい目線やる茸狩 々 〇茸逃げるかにひそひそと狩りにけり 々 from Buru to grandson 〈此の一句〉 〇茸狩や知らぬ祠に手を合わす…
〇銀色の脂に光る落鰻 (ぎんいろのあぶらにひかるおちうなぎ) 〇岩陰の月夜の鰻光るかな 河童三子 〇落鰻落ちながら又肥りゆく 々 〇落鰻故郷の月を海に見る 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇周防灘青し鰻の落ちそめて 大島民郎(1921━2007)