2025-02-01から1ヶ月間の記事一覧
〇ぼて振りの持ち来めずらし月日貝 (ぼてふりのもちくめずらしつきひがい) 〇朝刊のビニール袋月日貝 河童三子 〇如月の今日尽きる日や月日貝 々 〇月日貝旨味も味も月日かな 々 ブル便り 〈此の一句〉 〇夕月の色をかかげて月日貝 片山由美子(1952━)
〇春の闇ぎっくり腰を手探りで (はるのやみぎっくりごしをてさぐりで) 〇階段を踏みはずしたり春の闇 河童三子 〇足許にざわつく不安春の闇 々 〇崩落の憂き目に会ひぬ春の闇 々 ブル便り 〈此の一句〉 〇仏生む空也の口の春の闇 橋本栄治(1947━)
〇まなかいの緩みて山の春めきぬ (まなかいのゆるみてやまのはるめきぬ) 〇春めくや行きかふ時の船汽笛 河童三子 〇聖書もて乙女訪ひ来し春めきぬ 々 〇代わるがわる猫が貌見せ春兆す 々 ブル便り 〈此の一句〉 〇オリオン座ひくゝ生れぬ春めくや 及川貞(…
〇土つけて四股ふんじゃった菠薐草 (つちつけてしこふんじゃったほうれんそう) 〇法蓮草女にもある力瘤 河童三子 〇冬越して法蓮草の甘くなり 々 〇法蓮草緑の食品摂りました 々 ブル便り 〈此の一句〉 〇
〇山茱萸の花に誘はれ他所の庭 (さんしゅゆのはなにさそわれよそのにわ) 〇山茱萸の花心明るくして歩く 河童三子 〇山茱萸の花の下行く傘寿の人 々 〇さんしゅゆと指折り数ふ句の心 々 ブル便り 〈此の一句〉 〇山茱萸の花の数ほど雫ため 今井つる女(1897…
〇青空に小雪舞う天皇誕生日 (あおぞらにこゆきまうてんのうたんじょうび) 〇月曜へ振替へ天皇誕生日 河童三子 〇白船沖に浮く天皇誕生日 々 〇天皇誕生日空海と二人 々 ブル便り 〈此の一句〉 〇天皇誕生日その恋も亦語らるる 林翔(1914━2009)
〇鱵群るる波止場の春を疑はず (さよりむるるはとばのはるをうたがわず) 〇黒き剣かざして鱵(さより)銀彩に 河童三子 〇キラキラとサヨリ群れ入る船泊 々 〇鱵(さより)焼けば銀色の煙吐くかな 々 ブル便り 2月21日の絵 2月22日の絵 〈此の一句〉 〇人…
〇瓦斯の火が点けられて行く野焼かな (がすのひがつけられてていくのやきかな) 〇わが窓を野焼の煙席巻す 河童三子 〇一瞬を野焼が呑むや一両者 々 〇安曇野も野焼の頃と思はるる 々 ブル便り 〈此の一句〉 〇野焼の炎日寒ければ走らずに 上原白水(詳細不…
〇雄雉の赫い貌して彷徨へる (おすきじのあかいかおしてさまよえる) ◯雉ぶえの雄呼ぶ笛のブイという 河童三子 ◯雄雉(おすきぎす)貌が深紅に燃えてゐる 々 ◯けんけんと子を起こしゐる朝の雉 々 ブル便り 〈此の一句〉 〇尾をかはす雉の番や台の上 正岡子…
〇聖書ひらく二階の窓や花ミモザ (せいしょひらくにかいのまどやはなミモザ) 〇教会の十字架隠る花ミモザ 河童三子 〇花ミモザ風の丘よりミサ聞こゆ 々 〇花ミモザ乙女の胸の膨らみに 々 ブル便り 2月18日の絵 2月19日の絵 〈此の一句〉 〇ゆらゆら…
〇天上は禊するらし雨水の日 (てんじょうはみそぎするらしうすいのひ) 〇暗がりのジャガイモの芽に雨水かな 河童三子 〇雨水の日靄上げて息する大地 々 〇雨水の日猫舌に呑む溜まり水 々 ブル便り 2月⒙日の絵 2月⒚日の絵 〈此の一句〉 〇並びゐる土器の…
〇えんぶりや朳もて神いぶりたり (えんぶりややぶりもてかみいぶりたり) 〇えんぶりの神起こし行く訛り唄 河童三子 〇えんぶりに藁の雪靴幼太夫(おさなたゆう) 々 〇えんぶりや北の百姓一揆めく 々 ブル便り 〈此の一句〉 〇えんぶりや土も香にたつ雪畳 …
〇色も香も旬の出端の蕗の薹 (いろもかもしゅんのでばなのふきのとう) 〇或る歳に香を覚えけり蕗の薹 河童三子 〇蕗の薹草萌へ出だす香に満てり 々 〇蕗の薹貌だす遅滞有りにけり 々 ブル便り 〈此の一句〉 〇日溜りが日向に変り蕗の薹 星野高士(1957━)
〇獺まつり貌認証のマイナンバー (だつまつりかおにんしょうのマイナンバー) 〇手づくりの句集作りや獺祭めく 河童三子 〇一句一句我が句ならべて獺まつり 々 〇チコちゃんの知恵の集まる獺祭 々 ブル便り 〈此の一句〉 〇茶器どもを獺の祭の並べ方 正岡子…
〇荒東風に春とはならづ二月中 (あらこちにはるとはならずにいがなか) 〇荒東風や浜の漁師は仁王立ち 河童三子 〇トロ箱を窺う猫に今朝の東風 々 〇海東風や港へ返すタグボート 々 ブル便り 2月⒔日の絵 2月⒕日の絵 〈此の一句〉 〇荒東風に柱の乾く常陸…
〇裏山をごうごう哭かす春一番 (うらやまをごうごうなかすはるいちばん) 〇ギヤ~ッとか猫走り出す春一番 河童三子 〇春一番めざし焼く火をまず止めて 々 〇春一番略奪に耐えてゐるかな 々 ブル便り 2月13日の絵 2月⒕日の絵 〈此の一句〉 〇若者に古着が…
〇絵踏拒みてわだつみに消ゆ幾聖人 (えふみこばみてわだつみにきゆいくせいじん) 〇足屈む絵踏の夢に覚めにけり 河童三子 〇沈黙の神を疑ひ絵踏する 々 〇絵踏拒む者我が眷属に有るか無きや 々 ブル便り 〈此の一句〉 〇絵踏なき世に生まれ来し我等かな 稲…
〇建国日日の丸弁当から百年 (けんこくびひのまるべんとうからひゃくねん) 〇日の丸を振る人もなき建国祭 河童三子 〇建国日晴れて喜ぶ渡鳥 々 〇日の丸の弁当美し建国日 々 ブル便り 〈此の一句〉 〇藻は深く灘にをさまり建国日 今田悟渓(不詳)
〇春障子白ねこを追ふ斑の猫 (はるしょうじしろねこをおうぶちのねこ) 〇落ちてゆく椿の影や春障子 河童三子 〇独り居の今年も無事に春障子 々 〇春障子柔らかくなる陽の光 々 ブル便り 2月9日の絵 2月10日の絵 〈此の一句〉 〇指狐耳立て直す春障子 加藤…
〇籠る子の薄着のままに春寒し (こもるこのうすぎのままにはるさむし) 〇春寒し野菜買ふため朝市へ 河童三子 〇チョコレートかりっと噛めば春寒し 々 〇春寒し句集づくりに逡巡す 々 ブル便り 2月9日の絵 2月10日の絵 〇春寒に入れり迷路に叉入れり 相生…
〇浜風や若布干す香を廻しをり (はまかぜやわかめほすかをまわしをり) 〇磯の香や鳴門わかめのづくし膳 河童三子 〇若布干す磯の近くやわかめ汁 々 〇磯晴れて脚に櫓を繰る若布刈り 々 ブル便り 〈此の一句〉 〇干し若布くぐりてわかめ買ひに来し 武井美代…
〇松山のお椿さんや寒明けぬ (まつやまのおつばきさんやかんあけぬ) 〇もろもろの物の高値に寒明ける 河童三子 〇赤ペンで句集作りの寒明ける 々 〇寒明けしきのうの雪は山の上 々 ブル便り 〈此の一句〉 〇寒明や馬蹄磁石のNとS 小川軽舟(1961━) 我が師…
〇薄氷にとじ籠められし池の精 (はくひょうにとじこめられしいけのせい) 〇手袋を咥えてゐるや薄氷(うすこおり) 河童三子 〇潦(にわたずみ)轍の跡の薄氷 々 〇バリバリと音を喜ぶ薄氷 々 ブル便り 〈此の一句〉 〇薄氷や兎をころす童唄 市川千晶(不詳…
〇蛸壺に下萌出すや浜の村 (たこつぼにしたもえだすやはまのむら) 〇下萌や十五万石の城担ぐ 河童三子 〇下萌を生き埋めにする今朝の雪 々 〇下萌のさらに下なる花の芽や 々 ブル便り 〈此の一句〉 〇下萌の大磐石をもたげたる 高浜虚子(1874━1955)
〇厳寒やおらおらでひとりいぐもに (げんかんやおらおらでひとりいぐもに) 〇厳寒の戸を叩き哭く真夜の風 河童三子 〇聖書もて厳寒の戸を叩かるる 々 〇厳寒や太陽は太古から一つ 々 ブル便り 2月3日の絵 2月4日の絵 〈此の一句〉 〇二兎を追うふほかな…
〇錨あげ汽笛鳴らして春立ぬ (いかりあげきてきならしてはるたちぬ) 〇春立つや海玲瓏(れいろう)と夢の中 河童三子 〇頭なき鰯を焼いて春立ぬ 々 〇春立つや灯ともし出る漁の船 々 ブル便り 〈此の一句〉 〇雪山に春が来てをり美しや 高木晴子(1915━200…
〇大男借りだされしや鬼やらひ (おおおとこかりだされせしやおにやらい) 〇節分や鬼が簷(のき)借る夜の雨 河童三子 〇節分豆一山十にして算す 々 〇蜑の家の豆撒き山の方へ投ぐ 々 ブル便り 〈此の一句〉 〇節分の海の町には海の鬼 矢島渚男(1935━ )
〇春隣婆の女子会ランチかな (はるどなりばばのじょしかいランチかな) 〇春隣青菜を茹でる香に籠る 河童三子 〇旅パンフどさっと届く春隣 々 〇ラディッキオフォークに絡め春隣 々 ブル便り 〈此の一句〉 〇波伸びて砂を走りぬ春隣 稲畑汀子(1931━2022)