2025-11-01から1ヶ月間の記事一覧

狐火

〇碇泊の船美しや狐火も (ていはくのふねうつくしやきつねびも) 〇狐火に湾岸の街栄えるやふ 河童三子 〇狐火の空飛んで明日は廃墟かな 々 〇狐火の燃えて或る日の老女の死 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇狐火や戸毎に老を抱へつつ 平賀扶人(…

小六月

〇小六月亀を起こして無聊かな (ころくがつかめをおこしてぶりょうかな) 〇小六月亀眠そうにうす目開く 河童三子 〇水槽の亀の名呼ぶや小六月 々 〇一泊の海辺のホテル小六月 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇夕靄のなかに波音小六月 角川春樹(1…

根深汁

〇根深汁形くずれし昼餉かな (ねぶかじるかたちくずれしひるげかな) 〇青ネギを足して温めり根深汁 河童三子 〇沖を行く船の灯見えし根深汁 々 〇根深汁一度火止めて味噌を濾す 々 From Buru to grandsoし 〈此の一句〉 〇うとましく冷えてしまひぬ根深汁 …

冬紅葉

〇青信号人に遅れて冬紅葉 (あおしんごうひとにおくれてふゆもみじ) 〇わが町に冬紅葉して残れるや 河童三子 〇冬紅葉浮かせて在るや胡麻豆腐 々 〇冬もみじ道掘る音に震へるや 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇大勢の中に我あり冬紅葉 星野立子…

浅漬け

〇弟のみやげは京のすぐき漬け (おとうとのみやげはきょうのすぐきづけ) 〇浅漬けの石拾ひきし海見えて 河童三子 〇浅漬けを歯抜けが噛みぬ顎(あぎと)かな 々 〇朝々の浅漬け旨き朝の粥 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇浅漬や人は流れに逆らは…

納豆

〇トーストに納豆乗せて朝の霜 (トーストになっとうのせてあさのしも) 〇朝々の納豆回す数かぞふ 河童三子 〇納豆汁賛否両論宿の朝 々 〇粘るかな納豆好きの引き籠り 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇うつくしき句をそしりけり納豆汁 小杉余子(1…

十一月

〇おほ方は十一月も終はりけり (おおかたはじゅういちがつもおわりけり) 〇十一月振り替への新嘗祭 河童三子 〇薄桃色に十一月の海の朝 々 〇夜勤あけ十一月の製紙(かみ)の町 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇捨て舟に十一月の雨溜まる 金國久…

勤労感謝の日

〇古希過ぎし弟に勤労感謝の日 (こきすぎしおとうとにきんろうかんしゃのひ) 〇早起きは三文の徳勤労感謝の日 河童三子 〇魚市場糶なく勤労感謝の日 々 〇勤労感謝の日よく働いたよ 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇ひとり燃ゆ田の火勤労感謝の日…

河豚

〇花びらのごと薄きふぐ刺し呉須の皿 (はなびらのごとうすきふぐさしごすのさら) 〇河豚捌くスーパーの奥覗き見る 河童三子 〇河豚喰ふて歌舞伎役者は身罷りぬ 々 〇河豚刺しに赤絵も呉須も似合ふ皿 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇河豚鍋や嘘美…

石蕗の花

〇留守居して庭に明るき石蕗の花 (るすいしてにわにあかるきつわのはな) 〇花石蕗の首長くして主待つ 河童三子 〇石蕗の花失せ物届く隣家より 々 〇脱走を企ててゐる石蕗の花 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇

〇鷹立ちて甲懸太く松掴む (たかたちてこうがけふとくまつつかむ) 〇松掴む鷹の眼孔しかと見し 河童三子 〇何処までも孤高貫く鷹一羽 々 〇鷹の名に惹かれて吾も名を連ね 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇この風をこの雲を鷹日和とぞ 山田弘子(1…

花八手

〇会えばすぐ姉弟や花八手 (あえばすぐあねおとうとやはなやつで) 〇花八手路行く人の目隠しに 河童三子 〇幼き日母を探して花八手 々 〇花八手便所の小窓覗きをり 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇花八つ手鍵かけしより夜の家 友岡子郷(1934━20…

冬うらら

〇冬うらら落柿舎の木に柿一つ (ふゆうらららくししゃのきにかきひとつ) 〇冬うらら気儘に歩く嵯峨野かな 河童三子 〇弟に慕われていた冬うらら 々 〇冬晴れや父母の愛薄き弟よ 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇冬うらゝ雲上雲の仏たち 中川宋淵…

お茶の花

〇お茶の花老ひの独居を隔すかな (おちゃのはなおいのどっきょをかくすかな) 〇お茶の花あすから気温下がるらし 河童三子 〇お茶の花裏表なき垣根かな 々 〇弟に会へば爺さんお茶の花 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇茶の花の金を沈めて垣低し …

銀杏落葉

〇銀杏落葉課長も箒持たされし (いちょうおちばかちょうもほうきもたされし) 〇朝々に銀杏落葉の大袋 河童三子 〇仕事開始銀杏落葉を掃き集む 々 〇御堂筋歩けば肩に銀杏落葉 々 Hrom Buru to grandson 〈此の一句〉 〇銀杏落葉まぶしく人に添ひ立ちぬ 木…

七五三

〇弟も千歳飴かふ孫の爺 (おとうともちとせあめかうまごのじじ) 〇京都伏見区三栖神社七五三 河童三子 〇七五三焼き銀杏の記憶かな 々 〇公家の貌してしずしずと七五三 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇日本の類型ここに七五三 鈴木鷹夫(1928━20…

冬めく

〇朝霧に目覚めし鴎冬めきぬ (あさぎりにめざめしかもめふゆめきぬ) 〇冬めくや鴎が騒ぐ鰊船 河童三子 〇冬めくや珈琲カップ両手で持つ 々 〇冬めきて湯呑の温み愛しむ 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇ベッドより遠くが見えて冬めきぬ 菖蒲あや…

末枯

〇末枯や更地の風も幾代り (うらがれやさらちのかぜもいくがわり) 〇末枯れや知らず知らずに腰引けし 河童三子 〇朝な夕な末枯れの野へ窓展く 々 〇末枯れの掃き寄せらるる大樹の蔭 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇末枯に人を恐れぬ狐かな 正岡…

一の酉

〇米山の書も観せ一の酉開く (べいざんのしょもみせいちのとりひらく) 〇商人の炭火に踠(かが)む一の酉 河童三子 〇一の酉とて品揃えよき手締め 々 〇屋号入りの印袢纏一の酉 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇七味屋にまづ灯の入りぬ一の酉 伊…

牡蠣

〇海中は牡蠣の団地や詫間冲 (かいちゅうはかきのだんちやたくまおき) 〇クレーンで上がり来るかな牡蠣簾 河童三子 〇水揚げはみんな同期の牡蠣筏 々 〇海中の牡蠣の養殖団地かな 々 〇牡蠣小屋の幡閃くや志度の浜 々 〇牡蠣小屋の裏は牡蠣山猫四匹 々 〇…

夜長

〇長き夜のコロナ禍にせき込むや (ながきよのコロナかにせきこむや) 〇長き夜や篁(たかむら)戦ぐ切も無し 河童三子 〇熱の夜の寝返へり打てる夜長かな 々 〇思い出せぬ般若心経夜長し 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇炭焼も神を恐るる夜長かな…

大根煮る

〇大根煮る匂い沁み入るコロナの部屋 (だいこにるにおいしみいるコロナのへや) 〇大根焚食べて寺町通りゆく 河童三子 〇竈(おくど)さん婆陣取って大根焚 々 〇寺参りして大根焚食べ比べ 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇大根焚法話なんぞはそっ…

神の留守

〇神の留守遊びほうけて床抜かす (かみのるすあそびほうけてゆかぬかす) 〇出雲まで鈴の音とどけ神の留守 河童三子 〇神の留守氏神のライン不通に 々 〇狛犬の頸を伸ばすか神の留守 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇神の留守風棲む森としてありぬ…

冬ざるる

〇脳てんを突きさすコロナ冬ざるる (のうてんをつきさすコロナふゆざるる) 〇幽閉のコロナの窓や冬ざるる 河童三子 〇冬ざれや空飛ぶ鳥の帰去帰去と 々 〇海鳥に麺麭やる窓や冬ざるる 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇冬ざれや海鳴るままに駅一つ…

秋思

〇消音のピアノ奏でる愁思かな (しょうおんのピアノかなでるしゅうしかな) 〇ロボットの二足歩行の愁思かな 河童三子 〇赤ちゃんに立って始まる愁思かな 々 〇浜に立てば愁思の波に寄り添ひぬ 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇マニキュアの指に愁…

釣瓶落とし

〇釣瓶落し父母ヶ浜を子は跳べり (つるべおとしちちぶがはまをこはとべり) 〇五色台ホテルの下の釣瓶おとし 河童三子 〇壺湯より首伸ばし見る釣瓶落とし 々 〇穏やかな釣瓶落としに瀬戸の島 々 From Buru to grandson 〈この一句〉 〇釣瓶落しの重み支える…

神の旅

〇道祖神ほほよせあって神の旅 (どうそじんほほをよせあってかみのたび) 〇かたかたと我が家の窓を神発たる 河童三子 〇神の旅陸海空の路銀かな 々 〇出雲路がえろう賑やか神の旅 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇都出て神も旅ねの日数哉 松尾芭…

文化の日

〇碇泊船朝日を浴びて文化の日 (ていはくせんあさひをあびてぶんかのひ) 〇乾ドック船底みせて文化の日 河童三子 〇文化の日冲ゆく船に手を振るや 々 〇桟橋にテープ絡まる文化の日 々 〇珈琲を淹れて麺麭食ぶ文化の日 々 〇文化の日唯ひたすらに駄句紡ぐ …

けむり茸

〇十月のあっと言ふ間やけむり茸 (じゅうがつのあったいうまやけむりだけ) 〇今生の八十年やけむり茸 河童三子 〇けむり茸エントロピーと言ふ数値 々 〇けむり茸生者必滅会者定離 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇新宿にそこそこ老いて煙茸 曽根…

十一月

〇十一月全き虹の撮りけれず (じゅういちがつまったきにじのとりけれず) (我家から見た虹完璧だったが、、、) 〇十一月夕餉の箸で虹を指す 河童三子 〇風が出て十一月の虹揺るる 々 〇冬の虹海より立ちて製紙の町 々 〇十一月山の装い又変えへる 々 From…