亀鳴く

     ○亀鳴くや右も左も異邦人
(かめなくやみぎもひだりもいほうじん)
言葉の壁
 ニースの空は突き刺すような光に満ちていた。空港からスーツケースを引っ張ってバスプールまでかなりの距離を歩いた。バスはすでに入っていたけど、閉められたまま、運転手はなかなか現れない。強い日差しの中で我々はしばし待つことに。
 と、まあ、こんな風にフランスの第一歩はスタートいたしました。