2025-09-01から1ヶ月間の記事一覧
〇金輪際枝を離さぬ芋虫か (こんりんざいえだをはなさぬいもむしか) 〇芋虫やパリパリ音の出る食事 河童三子 〇芋虫の尻の騙し絵大目玉 々 〇芋虫の葉を貪りて隠れなし 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇非常なる世に芋蟲も生れあふ 百合山羽公(1…
〇空海のさぬき平野へ鰯雲 (くうかいのさぬきへいやへいわしぐも) 〇伊予灘をすっぽり覆ういわし雲 河童三子 〇鰯雲伊能図歩く織田ヶ浜 々 〇校庭のラジヲ体操いわし雲 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇鰯雲わが青春の万華鏡 鷹羽狩行(1930━2024…
〇あはれ男秋刀魚喰らいひて涙する (あわれおとこさんまくらいてなみだする) 〇密やかに秋刀魚を焼けば油垂る 河童三子 〇一本の秋刀魚の口や侘しけり 々 〇秋刀魚焼く煙のなくて音もなし 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇秋刀魚焼く鰓に詩あり侘…
〇グランドのフェンスへ零余子タペストリー (グランドのフェンスへむかごタペストリー) 〇ほろほろとみごとに零るむかごかな 河童三子 〇滋味の香に炊きあがりたる零余子めし 々 〇愛されしむかごのやうな無骨者 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇…
〇倖せといふ小さきものに衣被 (しあわせというちいさきものにきぬかつぎ) 〇屑物と言って届きし衣被 河童三子 〇衣被立つ湯気までも口の中 々 〇衣被てふ後始末旨かりき 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇今生のいまが倖せ衣被 鈴木真砂女(1906━…
〇さやさやと手紙に書いて秋の声 (さやさやとてがみにかいてあきのこえ) 〇秋声や釣人ひとり雪舟の画 河童三子 〇秋の声葉っぱのフレディ読む夜かな 々 〇秋の声君には書いて届けたい 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇旅人の耳に秋声光悦寺 高木…
〇葛の郷忍者の里はわが故郷 (くずのさとにんじゃのさとはわがこきょう) 〇面河(おもご)まで葛山二つ越えて来し 河童三子 〇葛原の限界村落かずら橋 々 〇葛原に月昇りきて草眠る 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇葛の谷行けばだんだん家貧し …
〇地蜂の巣毀して参る秋彼岸 (じばちのすこわしてまいるあきひがん) 〇秋彼岸白はさびしい曼殊沙華 河童三子 〇義父と夫並んで在るや秋彼岸 々 〇秋彼岸暑さ忘れる雨となる 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇忘却も供養の一つ秋彼岸 森白象(1899━…
〇虫の闇けふ一日を閉じにけり (むしのやみけふいちにちをとじにけり) 〇虫の闇日一日と早やくなる 河童三子 〇娘に譲る灯に座りをり虫の闇 々 〇門柱のメンテナンスや虫の闇 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇虫の闇抜けて峠を越えてをり 稲畑汀…
〇一夜茸笠を被て庭に来る (ひとよたけかさをかぶりてにわにくる) 〇月夜茸銀の狐を見たやうな 河童三子 〇癖も香もなき茸平茸といふ 々 〇エリンギの秋こそ何かもの申せ 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇三度行き三度迷ひし茸山 吉田健一(1912━…
〇秋茄子の雨にぬれてる昼さがり (あきなすのあめにぬれてるひるさがり) 〇鉄色は深い悲しみ秋茄子 河童三子 〇朝市のめんめん籠に秋茄子 々 〇秋茄子切ればぷちんと皮の音 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇浄土にも秋茄子くらい在って欲し 橋間…
〇朱の門に歴史妙なる獺祭忌 (しゅのもんにれきしたえなるだっさいき) 〇坊ちゃん電車走りし町の子規忌かな 河童三子 〇子規の忌やつひ数へたき鶏頭花 々 〇伊予に来て終の棲家や獺祭忌 々 Hrom Buru to grandson 〈此の一句〉 〇恋の句の少なかりける子規…
〇逆打ちに秋の遍路の出で立ちぬ (ぎゃくうちにあきのへんろのいでたちぬ) 〇結願が出発の寺秋遍路 河童三子 〇一人発つ秋の遍路の装束に 々 〇秋遍路ひたすら西へ夕の径 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇みなうしろ姿ばかりの秋遍路 野見山朱鳥…
〇確かに娘へ申しおくりし秋の虹 (たしかにこへもうしおくりしあきのにじ) 〇秋の虹肉焼く庭の上に出て 河童三子 〇湾岸に架けて渡るや秋の虹 々 〇秋の虹海から町へ高架橋 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇秋の虹老いねば見えぬもの見ゆる 上野…
〇猫の来て横へ座りし秋日和 (ねこのきてよこへすわりしあきびより) 〇お地蔵の赤い前掛け秋日和 河童三子 〇草の上に飛蝗腹干す秋日和 々 〇秋日和古本市に猫も来て 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇畳屋の肘が働く秋日和 草間時彦(1920━2003)
〇ロボットの犬欲しと思ふ敬老日 (ロボットのいぬほしとおもうけいろうび) 〇敬老日忖度するAIとゐて 河童三子 〇朝刊の拡大版に敬老日 々 〇敬老の日の次の日の休刊日 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇敬老の日の座布団の寿の一字 山野辺歩考(…
〇川風に磧をさます芋煮会 (かわかぜにかわらをさますいもにかい) 〇芋煮会鍋乗せぬ火は篝火に 河童三子 〇稜線に山々鎮め芋煮会 々 〇町の灯を土手に河原の芋煮会 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇月山が見ゆと芋煮てあそびけり 水原秋櫻子(189…
〇一個づつ九月の蜜柑包まれて (いっこづつくがつのみかんつつまれて) 〇早生蜜柑神に捧げる初子かな 河童三子 〇掌(てのひら)に二つは乗りぬ早生蜜柑 々 〇どことなく頼りなき味早生蜜柑 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇蜜柑山飛び立つ鳩の腋…
〇月の裏消息絶へて息を呑む (つきのうらしょうそくたえていきをのむ) 〇月面を地球が覆ひぬ宇宙の日 河童三子 〇アルテミス月から火星めざすかな 々 〇宇宙の日月光仮面のオジサンだ 々 Hrom Buru to grandson 〈此の一句〉 〇月光の洽(あまね)き夜の葡…
〇木賊植えて匿す心や京の町 (とくさうえてかくすこころやきょうのまち) 〇人の門に矯正されし木賊かな 河童三子 〇水打って庭の小離木賊に隔つ 々 〇木賊思ふのびのびと野に在りし日々 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇群がれる木賊の節の絣めく…
〇蟷螂の頸を傾げる話かな (とうろうのくびをかしげるはなしかな) 〇鎌切の翡翠宿すか目の色に 河童三子 〇蟷螂の眼に吾の姿の幾数千 々 〇八卦見の眼もて蟷螂吾見るや 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇死に遅れたる蟷螂を蔑めり 上田五千石(193…
〇節句在れど菊の日が好き菊の酒 (せっくあれどきくのひがすききくのさけ) 〇重陽に独り歩きし朝の月 河童三子 〇この頃は食菊もなく菊の酒 々 〇重陽と訊き重ねる齢も面白し 々 From Buru to grandson 〈l此の一句〉 〇くさの戸の用意おかしや菊の酒 炭太…
〇仁淀川竿さして行く赤蜻蛉 (によどがわさおさしていくあかとんぼ) 〇突っと行き突っと止まるや赤とんぼ 河童三子 〇赤とん突然方向転換す 々 〇コンビニの空占拠する赤とんぼ 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇霧島は霧にかくれて赤とんぼ 種田…
〇芋の葉の白露転がる朝かな (いものはのはくろころがるあしたかな) 〇戸の外の低き山並み今朝白露 河童三子 〇山並みや白露の影の濃かりけり 々 〇海へ出る白露の径を踏み分けて 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇芋の露硯の海に湛へけり 正岡子…
〇秋の蚊や義母看て後の山の風呂 (あきのかやははみてのちのやまのふろ) 〇秋の蚊がやたら元気に湧きにけり 河童三子 〇別れ蚊や今年最初の蚊に螫(さ)さる 々 〇秋蚊して闇に潜むや刺客めく 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇国宝の庫裡の秋蚊に…
〇寝室へひらひら真夜の稲光 (しんしつへひらひらまよのいなびかり) 〇稲妻の閉じし瞼の裏に入る 河童三子 〇閃光の玩具もて稲妻の夜遊び 々 〇稲妻の来て一瞬の白夜かな 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇来世をば垣間見せたる稲光 山田弘子(193…
〇先がけの生暖かい野分の風 (さきがけのなまあたたかいのわきのかぜ) 〇広がって盛り上がり来る野分の海 河童三子 〇有り余る雨と風もて野分くる 々 〇黒雲の野分を乗せて走り来るか 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇鶏頭の皆倒れたる野分哉 正…
〇きのふより障子の外の夜長かな (きのうよりしょうじのそとのよながかな) 〇長き夜やキュンと哭きゐし犬の夢 河童三子 〇金星の最も明き夜長へと 々 〇目の覚めて手持ち無沙汰の夜長かな 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇長き夜や千年の後を考え…
〇島へ行く紺碧の路秋の潮 (しまへいくこんぺきのみちあきのしお) 〇来島の渦に呑まれし秋の潮 河童三子 〇秋潮見るテラスのランチ鱚フライ 々 〇海賊の島へ行く船秋の潮 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇秋潮に捨てしもの人には云えず 稲垣きく…
〇登校の子の大荷物防災日 (とうこうのこのおおにもつぼうさいび) 〇自家空けて義母の家見に二百十日 河童三子 〇芋虫のもこもこ走る厄日かな 々 〇防災日ヘリコプターが器具落とす 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇舟洗ふ二百十日の潮汲みて 前…