山笑う

     ○ふわふわとスカートの裾山笑う
(ふわふわとスカートのすそやまわらう)
笑う山
 すっかり暖かくなりました。普段は閉めている障子を開けてガラス戸だけにしてみると、山がずっと近くに迫って来ているように思えました。
 時差ぼけはまだわたしを支配しているのだろうか、頭の中が外に見える山のように膨張しているのかもしれません。
 実はこの季節が以前からあまり好きではなかったのです。脳みそが豆腐のおからになっているみたで不安にかられるのです。