〇寒風や底冷えを舞い上げていく
(かんぷうやそこびえをまいあげていく)
〇寒風に口の回りを晒されし 河童三子
〇寒風や京都盆地を西廻り 々
〇寒風の一夜の宿を借りに来し 々
婆ごころ
新幹線を岡山で降りて「しおかぜ」に乗り換えると やがて瀬戸大橋を渡ります 本州と四国を結ぶ最初に作られた橋です 確かに繋がっているのですが 台風、季節風、大雨、地震など発生するといつもすぐ連絡が切られてしまうのです そういう点では四国はやっぱり島です。
「しおかぜ」の列車は実によく揺れます 乗車券を調べに来る車掌さんでさえ 座席の上へ倒れるのかと思う時があるほどです この揺れる感覚で或る意味四国へ戻って来たと 実感するのでした。
電車が駅に到着すると横殴りの雨が降っていました 京都を2列車も早い「のぞみ」に乗ったものですから パートナーさんのお迎えはまだです タクシーも出払って残っていません。
レマンドタクシーに乗り合わせて 駅で降りたブルばあちゃんの同輩たちは 大きな荷物を引っ張って この駅にエレベータの無いのを嘆きながら 改札口への階段を上がって行きました 電車に乗るにはホームへまた階段をおりなければなりません。
ブルばあちゃんは 今乗って来た電車の乗車率など思って これ以上費用の掛かる何かの設備を要求するのは無理かもしれないと思いました。