2026-04-01から1ヶ月間の記事一覧

四月尽

〇雨止みて虹の出にけり四月盡 (あめやみてにじのでにけりしがつじん) 〇四月尽筍蕨(たけのこわらび)喰ひ尽くし 河童三子 〇学友と遊びを学び四月尽 々 〇四月尽庭は紫蘭の盛かな 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇四月尽凧の慟哭地におろし 三…

昭和の日

〇昭和の日通天閣と新世界 (しょうわのひつうてんかくとしんせかい) 〇ビリケンの蹠(あうら)輝く昭和の日 河童三子 〇串カツと通天閣と昭和の日 々 〇昭和の日団子汁など懐かしく 々 〇昭和の日疎開と言った避難場 々 From Buru to grandson 〈此の一句…

春昼

〇春昼や守一の蟻動かざる (しゅんちゅうやもりかずのありうごかざる) 〇春昼の絵筆に蟻を赤くぬる 河童三子 〇春昼や画布に落としぬ染みのあと 々 〇春昼の猫描いて目閉じしまま 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇春昼や玻璃一枚の内と外 今井千…

若葉雨

〇若葉雨ピカソの青い母子像 (わかばあめピカソのあおいおやこぞう) 〇浦の山明るく匿す若葉雨 河童三子 〇開催の決定待つや若葉雨 々 〇紫陽花の蕾に溜める若葉雨 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇逢ふもよし逢はぬもおかし若葉雨 杉田久女(189…

〇蟻郡蟻村字蟻アリの家 (ありぐんありむらあざありありのいえ) 〇守一を探せば蟻の巣の横に 河童三子 〇蟻の目に豆の芽塔のやうに立ち 々 〇口づけのアイサツをする蟻の列 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇牡丹や安房崩すと通ふ蟻 河東碧梧桐(1…

囀り

〇囀りに来て森深く迷ひ込む (さえずりにきてもりふかくまよいこむ) 〇囀りや雀の宿へ誘わるる 河童三子 〇囀りや山田をぬけて隣村 々 〇囀りや引き籠る子の窓に来て 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇鶯も啼くぞ雲雀も囀るぞ 正岡子規(1867━1902…

日永

〇日永し西へショベルカー首伸ばす (ひながしにしへショベルカーくびのばす) 〇首伸ばし亀が餌欲る日永かな 河童三子 〇石拾て歩けば浜の日の永し 々 〇守一の絵を石に描く日永かな 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇鶏の仲間割れして日永哉 小林…

春風邪

〇こう降れば半平太とて春の風邪 (こうふればはんぺいたとてはるのかぜ) 〇行平に粥炊く朝や春の風邪 河童三子 〇水洟の透き通りたり春の風邪 々 〇春の風邪二日つづきぬ雨もよい 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇死を恐れず風邪を恐れて春の風邪…

陽炎

〇陽炎へる十八頭の人馬かな (かげろへるじゅうはっとうのじんばかな) 〇返し馬脱糞の尻陽炎へる 河童三子 〇直線に鞭ふる騎手の陽炎へる 々 〇陽炎やコーナーに馬横並び 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇陽炎や馬糞も銭に成りにけり 小林一茶(1…

春愁

〇春愁の屈折光にガラスペン (しゅんしゅうのくっせつこうにガラスペン) 〇硝子ペン微熱の指に春愁ふ 河童三子 〇春思ふ腰の括れし瑠璃のペン 々 〇春愁ふ硝子のペンの手に重き 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇春愁やインキの壺に蓋忘れ 森田峠…

穀雨

〇芋の芽の闇に伸びぬる穀雨かな (いものめのやみにのびぬるこくうかな) 〇頬あかき雉歩き来る穀雨の畑 河童三子 〇農学生穀雨の水に手を洗ふ 々 〇降るそぶり見せるばかりや今日穀雨 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇ひもすがらうつらうつらと穀…

初音

〇長谷寺の磴の奥より初音 (はせでらのいしだんのさおくよりはつね) 〇氏素性背負ひて鳴ける初音かな 河童三子 〇初音する峠径拓かれてゐし 々 〇道抜ける峠の木々に初音かな 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇高箒ひやりと持てば初音かな 鷹羽狩…

花吹雪

〇逝くときはみんな一斉花吹雪 (らっかにもとりのこされしひとりかな) 〇落花にも取り残されて一人かな 河童三子 〇富士山に農鳥現れて花吹雪 々 〇花吹雪チチチチチチと雛の声 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇晩年は桜ふぶきと言ふべかり 中村…

磯遊び

〇わが山を少し遠くに磯遊び (わがやまをすこしとおくにいそあそび) 〇磯遊び塩に飛び出る貝掴む 河童三子 〇潮干狩りバケツの貝が手足出す 々 〇磯遊び潮に背を向け石拾ふ 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇ちぢこまる寄居虫の脚磯遊び 矢島渚男…

竹の秋

〇音に聞く嵯峨野の悲恋竹の秋 (おとにきくさがののひれんたけのあき) 〇横笛を返す滝口竹の秋 河童三子 〇竹の秋つひ山路へ足の向く 々 〇足跡の繁き往来竹の秋 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇山音を句帳に拾ふ竹の秋 橋本良子(不詳)

田水

〇米作る田水満ちきて恙なし (こめつくるたみずみちきてつつがなし) 〇田水来る日の雨降って捗りぬ 河童三子 〇田水引くその日蛙の初啼きに 々 〇田水張って土の匂ひの夫婦かな 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇田水張りつめ花道を帰るごと 折井…

十三詣り

〇虚空蔵睨んで帰る智慧詣 (こくうぞうにらんでかえるちえまいり) 〇十三詣憎まれ口も智慧の内 河童三子 〇虚空蔵振り返らずに知恵詣 々 〇孫よりも己に欲しき智慧詣 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇渡月橋渡り安堵の智恵 新村千博(不詳)

〇碇泊船冲に浮かべて海朧 (ていはくせんおきにうかべてうみおぼろ) 〇弓張月朧が包む世の乱れ 河童三子 〇遠回りせし散歩の径の朧かな 々 〇沖をゆく船の警笛朧の夜 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇まんまるな山々なぶ朧哉 寺田寅彦(1878━1935…

目借り時

〇玄関のベル鳴る蛙の目借り時 (げんかんのベルなるかえるのめかりどき) 〇目借り時ヘアピンカーブの夢に覚む 河童三子 〇目借り時本格的に寝てしまふ 々 〇一人居は気儘よ蛙の目借り時 々 〇目借り時珈琲二杯飲んでみる 々 〇二杯目の珈琲蛙の目借り時 々…

雀の子

〇雀の子殻けちらして口開ける (すずめのこからけちらしてくちあける) 〇子雀の産毛吹かれる雨あがり 河童三子 〇巣を落ちてくねくね転ぶ雀の子 々 〇雀の子三歩あるひて二度ころぶ 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇雨上るらし子雀と親雀 高木晴…

春雷

〇春雷や冲へ去りゆく朝嵐 (しゅんらいやおきへさりゆくあさあらし) 〇未明の窓ピンクに染めし春の雷 河童三子 〇春雷に覚めて朝寝の床を立つ 々 〇春雷や君の車に手をふれば 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇火柱を見し春雷の地中海 森田峠(192…

犬ふぐり

〇これだけを犬に遣るべし犬ふぐり (これだけをいぬにやるべしいぬふぐり) 〇浜の犬ふぐり蛸壺の下 河童三子 〇犬ふぐり塀の破れを忍び込む 々 〇犬ふぐりの野走れば青い星の空 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇軍港へ貨車の影ゆく犬ふぐり 秋元…

灌仏会

〇涅槃より久遠の闇世灌仏会 (ねはんよりくおんのやみよかんぶつえ) 〇仏生会五十六億七千万年 河童三子 〇雀来て水浴びてをり灌仏会 々 〇それなりの善男善女仏生会 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇ぬかづけばわれも善女や仏生会 杉田久女(189…

花冷

〇花冷や予後まっとうすさてそれで (はなびえやよごまっとうすさてそれで) 〇花冷の雨山桜隠しをり 河童三子 〇花冷や硯の池に冷ゆる墨 々 〇花冷すきのふの蝶の何処にや 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇花冷の木馬鉄鎖を地に垂らし 長田等(193…

鳥の巣

〇鳥の巣に五つの卵五つの夢 (とりのすにいつつのたまごいつつのゆめ) 〇鳥の親子殻の内外啐と啄(そつとたく) 河童三子 〇巣の隅に赤い口してどんびり子 々 〇母にもらひ父にもやふや巣の小鳥 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇鳥の子も頼むや子…

清明

〇釣り舟の一つ清明恣 (つりぶねのひとつせいめいほしいまま) 〇浜に出て清明の石拾ひけり 河童三子 〇清明の空や恥ずこと二つ三つ 々 〇清明や水を上がらぬ鴎たち 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇清明の水菜歯ごたへよかりけり 鈴木真砂女(190…

春嵐

〇海峡の封鎖に春の嵐かな (かいきょうのふうさにはるのあらしかな) 〇春嵐バケツひとつが大音響 河童三子 〇春嵐赤い椿を散華さす 々 〇春嵐土竜の穴を埋め戻す 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇犬の眼の高さ切なし春疾風 藤田湘子(1926━2005)

春燈

〇やはらかし和紙に包まる春灯し (やわらかしわしにつつまるはるともし) 〇帰り道少し違へて春灯 河童三子 〇春灯闇に哭いてる迷ひ猫 々 〇春灯や松健サンバに花ふぶき 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇春灯暗く地球儀天球儀 山田弘子(1934━2010…

風光る

〇千切れ雲走らせながら風光る (ちぎれくもはしらせながらかぜひかる) 〇朝凪にさざなみ見せて風光る 河童三子 〇オリオンのロケット乗せて風光る 々 〇風光る二羽の雀の浮き沈み 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇海鳥の胸のちからの風光る 柳下…

万愚節

〇目をむいて嘘考えてゐる万愚節 (めをむいてうそかんがえているばんぐせつ) 〇企みが顔にでている四月馬鹿 河童三子 〇万愚節うそと知りつつ握手して 々 〇万愚節嘘も誠も大気圏 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇パソコンの中にごみ箱万愚節 原…