2026-03-01から1ヶ月間の記事一覧

弥生尽

〇句集作り人にも配る弥生尽 (くしゅうつくりひとにもくばるやよいじん) 〇句集つくり口角腫らす弥生尽 河童三子 〇句集つくり紙の反古かな弥生尽 々 〇弥生尽昨夜の風も止みにけり 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇クレヨンの顔まんまるや弥生尽…

霾晦

〇きのふから頭痛襲来霾晦 (きのうからずつうしゅうらいよなぐもり) 〇霾(つちふる)のしっぽ掴めばタクラマカン 河童三子 〇わが町を西より覆う霾晦(よなぐもり) 々 〇霾は崑崙(こんろん)山脈越えて来る 々 From Buruto grandson 〈此の一句〉 〇霾…

植木市

〇植木市鉢に目高も泳ぎけり (うえきいちはちにめだかもおよぎけり) 〇グランドをぐるりと周わる植木市 河童三子 〇植木市金柑の実の五つ六つ 々 〇植木市食べるに虚し姫りんご 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇霜どけの境内広く植木市 高木晴子…

山笑ふ

〇トンネルを出て幾山や山笑ふ (トンネルをでていくやまややまわらう) 〇雀らに竹腰まげて山笑ふ 河童三子 〇空見上ぐ五百羅漢と山笑ふ 々 〇さぬき路にぽっかり山の笑ふかな 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇荒行場あると思へず山笑ふ 森田峠(1…

利休忌

〇利休忌や雨の気配に躙り口 (りきゅうきやあめのけはいににじりぐち) 〇利休忌や目の上にものもらひ出る 河童三子 〇珈琲点て今日利休忌のこと思ふ 々 〇利休忌の侘助一つ落とすかな 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇利休忌や死も亦道の大いなる…

春の夢

〇老猿にキリマンジャロの春の夢 (ろうえんにキリマンジャロのはるのゆめ) 〇春の夢羽毛に眠るフラミンゴ 河童三子 〇猿山の猿ほっこりと春の夢 々 〇春の夢覚めしか象の目に泪 々 From Buru tograndson 〈此の一句〉 〇覚めて身のしなやかならず春の夢 片…

椿落つ

〇椿落る音きいてゐる一人かな (つばきおちるおときいているひとりかな) 〇落椿上野寛永寺の鐘が鳴る 河童三子 〇落椿或日の大石内蔵助 々 〇散際の重たきものに落椿 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇輪となりし水のおどろき落椿 鷹羽狩行(1930━…

田返し

〇田返しや隣の畑の煙目に (たがえしやとなりのはたのけむりめに) 〇田返して土黒ぐろと起きにけり 河童三子 〇田返せば浦の磯風上がり来る 々 〇耕耘機田返しの土連れ帰る 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇田返しへまずは農機の空吹かし 石原孝…

浅利

〇朝に炊く刻み生姜の浅蜊飯 (あさにたくきざみしょうがのあさりめし) 〇浅蜊豊かに深川弁当かな 河童三子 〇深川の浅蜊弁当羽田に求む 々 〇蜆沈めて石垣りんの詩を想ふ 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇漂泊も隠栖もゆめ浅蜊喰ふ 藤田湘子(192…

春の雲

〇春の雲おむすび山の上に来る (はるのくもおむすびやまのうえにくる) 〇山裾に薄衣着せる春の雲 河童三子 〇春の雲宇治川を出て三栖の門 々 〇春の雲絵を描く石を洲に拾ふ 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇平和像虚ろな春の雲浮かす 原裕(1930━…

青踏

〇幼子は波上行くやに青き踏む (おさなごははじょういくやにあおきふむ) 〇青き踏む岬の先にニーチェ坐す 河童三子 〇踏青や広がり見える灘青し 々 〇海みゆる終の住処や青き踏む 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇青き踏む昔むかしの日差かな 高…

竜天に

〇竜登や池には有らず堂の内 (りゅうとうやいけにはあらずどうのうち) 〇竜天にいつかは見たし天(あめ)がうら 河童三子 〇竜の絵に光とどきて龍天に 々 〇今この一瞬や竜天に登る 々 From Buru to grandson 〇龍天に東北人の顎かな 奥坂まや(不詳)

朧夜

〇朧夜や髪のうしろを撫でらるる (おぼろよやかみのうしろをなでらるる) 〇草原にマンモス眠る朧月 河童三子 〇朧夜や湾曲がり行く一車輛 々 〇朧夜や碇泊の灯の潤みをり 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇朧夜の埴輪の口の開き澄む 青木重行(不…

春場所

〇春場所の花道濡らす浪速の雨 (はるばしょうのはなみちぬらすなにわのあめ) 〇春場所や小兵力士の勝ち名乗り 河童三子 〇春場所の歓声地元力士勝つ 々 〇春場所や髷に指入る負け力士 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇春場所のはてし埃の町暮るる…

お彼岸

〇寺の鐘一日鳴って彼岸かな (てらのかねいちにちなってひがんかな) 〇お彼岸や独居調査の票を書く 河童三子 〇彼岸晴れ墓の帰りを立ち寄られ 々 〇岸壁に釣り人のなし彼岸入り 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇折本のお経拾ひし彼岸かな 能村喜…

小女子

〇小女子や新子かますご親知らず (こおなごやしんこかますごおやしらず) 〇小女子を甘辛く煮てクギ煮かな 河童三子 〇小女子の次かますごやその先は 々 〇新子より小女子の大女らし 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇こぼれたる波止のいかなご掃き…

春暁

〇春暁や金襴緞子の帯の色 (しゅんぎょうやきんらんどんすのおびのいろ) 〇春暁やまるごと見むと戸(こ)を出でる 河童三子 〇春暁へ二羽の烏は塒(ねぐら)発つ 々 〇春暁やいのち確かむ深呼吸 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇春暁や湾沿ひにあ…

白子

〇江の島に白子丼食ぶ坂の街 (えのしまにしらすどんたぶさかのまち) 〇白子酢に無間地獄をおどりけり 河童三子 〇砂浜に広げて光る白子干 々 〇まだ温かき釜揚げの白子かな 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇白子干す低き廂に浪荒び 福田蓼汀(190…

卒業

〇成人の風貌に立つ卒業式 (せいじんのふうぼうにたつそつぎょうしき) 〇戦世にリンクしてゆく卒業子 河童三子 〇留年を繰り返へす子や卒業期 々 〇幾星霜故郷遠く卒業す 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇卒業や高野聖となる日なり 北沢瑞史(不…

お涅槃

〇涅槃図観て花供曽団子いただきぬ (ねはんずみてはなくそだんごいたただきぬ) 〇真如堂の花供曽(はなくそ)団子お涅槃会 河童三子 〇ふっくらと瞼を閉じし涅槃仏 々 〇白毫(びゃくごう)の億光年に涅槃仏 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇山寺…

菜種梅雨

〇尼寺も何か艶めく菜種つゆ (あまでらもにかつやめくなたねつゆ) 〇どの木にも黄緑の芽のぶ菜種梅雨 河童三子 〇鳥はみな二羽で飛びゆく菜種梅雨 々 〇菜種つゆ茹零しして金柑煮る 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇くらしの灯いきいき点す菜種梅…

春の雨

〇プラントを抜けて走やる春の雨 (プラントをぬけてはしるやはるのあめ) 〇春雨や構内移動傘さして 河童三子 〇碇泊の荷揚げの荷にも春の雨 々 〇新人の工場見学春雨降る 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇濡鹿の睫毛に露や春の雨 鈴木花蓑(1881━…

告天子

〇告天子呼ばれて空の高見まで (こくてんしよばれてそらのたかみまで) 〇揚雲雀天の城壁越へられず 河童三子 〇告天子受胎告知をして回はれ 々 〇スーパーの開店囃す揚雲雀 々 〇招かれて天遠かりし告天子 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇揚雲雀…

春泥

〇春泥に牛降ろされてたじろぎし (しゅんでいにうしおろされてたじろぎし) 〇春泥を染めて朝日の昇るとこ 河童三子 〇春泥がポストの前を折り返す 々 〇春泥や牛放たれて岬(こう)晴れる 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇塔の前金堂の前春の泥 …

目刺

〇目刺焼く顎の張りたる漢かな (めざしやくあごのはりたるおとこかな) 〇目刺齧って飯頬ばって威張ってる 河童三子 〇山陰の目刺青きや海の色 々 〇震災の十五年目も目刺焼く 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇目刺やく間も小説を読む女 飯田京畔…

鶯菜

〇鶯菜摘めば右京の空恋ひし (うぐいすなつめばうきょうのそらこいし) 〇鶯菜まだ幼くて音もやらず 河童三子 〇朝粥に添へ浅漬けの鶯菜 々 〇鶯菜ランドセルの子姉さんに 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇茹でてその名にふさはしき鶯菜 鷹羽狩行…

啓蟄

〇啓蟄や犬がしきりに庭を掘る (けいちつやいぬがしきりににわをほる) 〇啓蟄の団栗に穴あいてゐる 河童三子 〇亀の水かえて起こすも啓蟄なり 々 〇土竜(もぐら)敲き啓蟄の土叩く 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇啓蟄や辞書専用の虫眼鏡 安住…

春耕

〇春耕や鍬で土あぐ祖谷の山 (しゅんこうやくわでつちあぐいやのやま) 〇草食める牛の向こうを耕せる 河童三子 〇春耕や息吹きかえす黒土かな 々 〇耕人の後追っかけの椋のゐし 々 〇落人の峡(かい)耕すは裔(えい)なるや 々 From Buru to grandson 〈…

〇砥部焼の紺着てをはす陶の雛 (とべやきのこんきておわすとうのひな) 〇ずっしりと雄雛女雛の陶の雛 河童三子 〇老衰に身罷(みまか)り逝くや雛の灯 々 〇銀色に瓦濡らしぬ雛の朝 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇童唄母がうたひて雛飾る 福田…

三月の川

〇ころころと唄のころがる川三月 (ころころとうたのころがるかわさんがつ) 〇三月の川に鯰が髭洗ふ 河童三子 〇三月の河定年の渡守 々 〇三月の瀬音きくかな芹薺(せりなずな) 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇萩の筆買ふ三月の雨強し 沢木欣一…