牛蒡引く

           〇全きに牛蒡が抜けて歓声湧く

             (まったきにごぼうがぬけてかんせいわく)

          

           〇根回しのすんだ牛蒡を子に引かす   河童三子

           〇牛蒡引く犬の鼻さき泥だらけ     々

           〇真っすぐに牛蒡の太い穴残る     々

 

     婆ごころ

 

  今日も朝から雨でした ブルばあちゃんのいつもの視線の先には 山がなくて靄に包まれています

 時どきその靄の中から 少し大きい鳥がこっちへ向かって飛んできます 烏じゃなく 鳩かな。

 

  パートナーさんは 同じ卓の端で 半紙に向かって「書」を書いています

 今日の字は「力学不知疲」一生懸命学べば疲れを知らない とでも言う意味でしょうか

 書は鄭道昭の書体が好みで 大抵その字体で揮毫しています

 「晴耕雨読」ならず 晴掃雨書 晴れた日は家の周りの手入れで

 雨の日は 「書」を書いて過ごしています。

 

 照る日 曇る日 雨の日も こんなふうに 穏やかに過ぎていきます。