露の世

     ○露の世の今日一日を宝とせむ
(つゆのよのきょういちにちをたからとせむ)
京都行き
       ○朝露や今日は今日の風吹かむ    秋甫
       ○草の露玉に並びて子沢山      々
       ○芋の露兄弟姉妹みな一つ      々 
 京都の娘一家を訪れる。婿殿の母上とも打ち合わせて合流する。一先ず久しぶりの再会に話の花を咲けせていると、マンションの階下の奥さんが手作りのパウンドケーキを届けてくれた風であった。かの住人は東大の教授を退官後、福井健一研究所に再赴任している夫君と二人暮しをして居られる年配のご夫婦らしかった。娘にもご近所さんがいるようで、まずは安心。