○峠来て稲架の日当たりばかりかな
(とうげきてはぜのひあたりばかりかな)
○道端に稲並べられ日の匂い 秋甫
○稲架の田をサインコサイン下校の児 々
○稲架けて今年の出来を愛おしむ 々
「散歩の戻り、峠を上がると、そこは小さな田圃であった。」その小陽だまりに対角線状に稲架が設えられていました。コンパクトな稲架はまるで稲の実験室ででもあるかのようにきれいにきちんと、組まれているのです。太陽が昇るとき、そこだけは100%の日光を受けるだろうと思われました。