赤梨

     ◦赤梨の不器量なだけ情に濃し
(あかなしのぶきりょうなだけじょうにこし)
 幸水がいい味
 梨も結局は剥かないうちに帰って行った。(帰省子)
 梨には赤梨、青梨という呼び方があるらしい。赤梨は比較的初季に出回る長十郎や幸水豊水などを、青梨子は二十世紀を差して言うらしい。
 それぞれに改善、改良を加えられてより美味しくはなっているが、子供の頃の記憶に長十郎や幸水が懐かしく甦ってくる。