2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧

老人の日

○百歳が七万人に老人の日 (ひゃくさいがななまんにんにろうじんのひ) 115歳の田中力子さん ○喜寿などはお世話する役敬老会 秋甫 ○老人の日や優先席を若者に 々 ○敬老日長寿の国に吾もゐて 々 百歳以上の日本の人口が毎年増えつづけて今年67824人となったと…

蟷螂

○蟷螂はコンパスを持つ数学者 (とうろうはコンパスをもつすうがくしゃ) ○蟷螂の新陰流に構えをり 秋甫 ○葉の上のかまきりヨガの修行かな 々 ○蟷螂は鎌ふるように酔っ払い 々

蟷螂

○蟷螂はコンパスをもつ数学者 (とうろうはコンパスをもつすうがくしゃ) 蟷螂 ○蟷螂の新陰流に構えをり 秋甫 ○葉の上のかまきりヨガの修行かな 々 ○かまきりの鎌ふるように酔っ払い 々 雨は降ったり止んだり、秋雨前線が本州付近で停滞しているのだ。少し蒸…

葡萄

○一房の葡萄の箱の仰々しい (ひとふさのぶどうのはこのぎょうぎょうしい) ○葡萄棚に木漏れ日ゆたか実のなかり 秋甫 ○ぶどう好きとたとへ孫に言われても 々 ○山ぶどう黒い順から甘かりし 々

葡萄

○一房の葡萄の箱の仰々しい (ひとふさのぶどうのはこのぎょうぎょうしい) 山ぶどう ○葡萄棚に木漏れ日ゆたか実のなかり 秋甫 ○ぶどう好きとたとへ孫に言われても 々 ○山ぶどう黒い順から甘かりき 々 山ぶどうは食べられるが野ぶどうは食べられない。めくら…

ちちろ虫

○上がり来て身の上話すちちろ哉 (あがりきてみのうえはなすちちろかな) ○ちちろ鳴くかの一匹や便所の裏 秋甫 ○一徹なちちろ一つが夜も昼も 々 ○独り夜につづれさせなど来てなきぬ 々

ちちろ

○上がり来て身の上話すちちろ哉 (あがりきてみのうえはなすちちろかな) つづれさせ(綴れ刺せ) ○ちちろ鳴くかの一匹や便所の裏 秋甫 ○一徹にちちろ一つが夜も昼も 々 ○独り居につづれさせなど来て鳴きぬ 々 【綴れ刺せ】はコオロギのことである。 蟋蟀の…

新涼

○新涼の心に添へる朝かな (しんりょうのこころにそえるあしたかな) ○新涼や仕切り直してペンを執る 秋甫 ○新涼を大吟醸の喉越しに 々 ○大吟醸飲めば新涼入りきたり 々

新涼

○新涼の心に添へる朝かな (しんりょうのこころにそえるあしたかな) ○新涼を大吟醸の喉越しに 秋甫 ○大吟醸飲めば新涼入りきたり 々 ○新涼や仕切り直してペンを執る 々 どうやら京都では、私が随分と老人になったように見ているようだ。最近とみにお腹の周…

二百二十日

○変哲のない風が今日二百二十日 (へんてつのないかぜがきょうにひゃくはつか) ○二百二十日途中の駅で降ろされる 秋甫 ○野分へ口あけ体内の大掃除 々 ○鴉が呼ぶ野分の去った鉄柱で 々

二百二十日

○変哲のない風が今日二百二十日 (へんてつのないかぜがきょうにひゃくはつか) 昨日帰四 ○二百二十日途中の駅で降ろされる 秋甫 ○野分に口あけ体内の大掃除 々 ○鴉が呼ぶ野分の去った鉄柱で 々 昨日「しおかぜ」は走っている途中の車中で、大雨の影響で今治…

菊酒

○菊浮かべ大吟醸の京の酒 (きくうかべだいぎんじょうのきょうのさけ) ○遺されて独り菊酒呑んでをり 秋甫 ○重陽や黄檗山を写生する 々 ○重陽の丘より船にハンケチ振る 々

菊酒

○菊浮かべ大吟醸の京の酒 (きくうかべだいぎんじょうのきょうのさけ) 重陽の日 ○重陽の丘より船にハンケチ振る 秋甫 ○重陽や黄檗山に写生する 々 ○遺されて独り菊酒呑んでをり 々 9月9日は重陽の日。 この日、お酒に菊の花弁を浮かべて飲むと長寿に恵まれ…

濁り酒

○故郷の期間限定濁り酒 (ふるさとのきかんげんていにごりざけ) ○濁酒(どぶろく)を片膝立ててオモニ注ぐ 秋甫 ○濁り酒欅揺らせる風とゐて 々 ○濁り酒早稲田に鎌の入れらるる 々

種茄子

○北山の裾野荒びて種茄子 (きたやまのすそのすさびてたねなすび) 松ヶ崎にて ○秋茄子の小ぶりとなりし京野菜 秋甫 ○秋茄子の雨のしずくに膨らみぬ 々 ○種茄子の醜く割れて痛々し 々 マンションの北側も南側も菜園になっていたが、今年の特別な暑さのため園…

濁り酒

○濁り酒欅揺らせる風とゐて (にごりざけけやきゆらせるかぜといて) 松ヶ崎にて ○故郷の期間限定濁り酒 秋甫 ○濁り酒早稲田に鎌の入れらるる 々 ○濁酒(どぶろく)を片膝立ててオモニ注ぐ 々 3階の窓に欅の木の葉が揺れている。ショウルームのようなガラス…

秋の蚊

○秋の蚊におどけお顔の羅漢さん (あきのかにおどけおかおのらかんさん) ○秋の蚊や嵯峨野の奥に寂聴庵 秋甫 ○化野に風葬ありて秋蚊かな 々 ○秋の蚊の哀れ化野石仏 々

秋の蚊

○秋の蚊におどけお顔の羅漢さん (あきのかにおどけおかおのらかんさん) 京都滞在 ○秋の蚊や嵯峨野の奥に寂聴庵 秋甫 ○化野に風葬ありて秋蚊かな 々 ○秋の蚊の哀れ化野石仏 々 午前中は伏見の酒蔵大蔵記念館の見学と試飲。午後は宇治の平等院拝観。 阪急電…

露の世

○露の世の今日一日を宝とせむ (つゆのよのきょういちにちをたからとせむ) 京都行き ○朝露や今日は今日の風吹かむ 秋甫 ○草の露玉に並びて子沢山 々 ○芋の露兄弟姉妹みな一つ 々 京都の娘一家を訪れる。婿殿の母上とも打ち合わせて合流する。一先ず久しぶり…

露の世

○露の世の今日一日を宝とせむ (つゆのよのきょういちにちをたからとせん) ○朝露や今日は今日の日風吹かむ 秋甫 ○草の露玉にならびて子沢山 々 ○芋の露兄弟姉妹みな一つ 々

花槿

○花槿今朝は野分の戸を閉てる (はなむくげけさはのわけのとをたてる) ○紅底の底をのぞいて行く人も 秋甫 ○紅垂らす和紙のごとくに槿咲く 々 ○白槿花嫁さんの綿帽子 々

槿

○花槿今朝は野分の戸を閉てる (はなむくげけさはのわきのとをたてる) 颱風21号 ○底紅の底をのぞいて行く人も 秋甫 ○紅垂らす和紙のごとくに花むくげ 々 ○白槿花嫁さんの綿帽子 々 颱風21号は徳島に上陸して、午前午後の2,3時間の間にさっと走り去ったとい…

銀漢

○銀漢や森は獣の目に光る (ぎんかんやもりはけもののめにひかる) ○天の川見てゐて飛沫(しぶき)かかりけり 秋甫 ○流れ星飛行機の灯が跡を追う 々 ○流星のつぎつぎ現れて密(ひそか)なり 々 月は半月でちょっと夜空は暗くなっているが、火星だけは依然赤…

銀漢

○銀漢や森は獣の目に光る (ぎんかんやもりはけもののめにひかる) ○天の川見てゐて飛沫かかりけり 秋甫 ○流れ星飛行機の灯の跡を追う 々 ○流星のつぎつぎ現れて密なり 々

秋刀魚

○大漁のさんま重機に投げ出さる (たいりょうのさんまじゅうきになげださる) ○家に来て一匹付けの初秋刀魚 秋甫 ○新秋刀魚ブランド品の目になりぬ 々 ○さんま焼き庶民の二文字思い出す 々 秋刀魚の季節がやってきた。 秋刀魚の歌 佐藤春夫 あはれ 秋かぜよ …

秋刀魚

○大漁の秋刀魚重機に投げ出さる (たいりょうのさんまじゅうきになげださる) ○家に来て一匹付けの初秋刀魚 ○新秋刀魚ブランド品の目になりぬ ○さんま焼き庶民の二文字思い出す 今年はさんまが大漁らしい、スーパーの鮮魚部や惣菜部に焼いたものなど 目先を…

厄日

○厄日とて達磨のごとく座りをり (やくびとてだるまのごとくすわりおり) ○ 二百十日恵みの雨と風すこし ○防災日泥縄式は日常のこと ○吹っ飛んだブログのゆくへ今日厄日 「eeyannkaの日記」先が来春終了するという知らせをうけた。 新しいブログへは簡単に移…

厄日

○厄日とて達磨の如く座りをり (やくびとてだるまのごとくすわりおり) ○二百十日恵みの雨と風すこし 秋甫 ○防災日泥縄式は日常のこと 々 ○吹っ飛んだブログのゆくへ今日厄日 々 雨が降った。 颱風21号はまだずっと南の方だから、秋雨前線の方が南下してきた…