〇大杉の伐られし夜の雪起こし
(おおすぎのきられしよるのゆきおこし)
〇山からの雪起し来る海の町 河童三子
〇漁師町幾曲がり行く雪起し 々
〇雪起し鴉伐られし巣を探す 々
婆ごころ
〈此の一句〉
〇照るときの伊吹の鞍や雪起し 阿波野青畝(1899━1992)
今時分、新幹線に乗って東へ向かうと米原を過ぎたあたりから車窓の風景が一変します。それほど高くない台形の山と辺りが真っ白な雪景色になって寒々と車窓に迫っているのですから、まるで一瞬に季節が進んだかのような錯覚に陥ります。
伊吹山です毎回強烈な印象を受ける山なので、この句がよく分かる気がします。(ブルばあちゃん)