〇秋澄むやシンメトリーに吾の澄む
(あきすむやシンメトリーにわれのすむ)

〇海の空山の空澄む今日の秋 河童三子
〇秋気満つかずら橋より平家の郷 々
〇和紙の里一人の弟子に秋澄める 々
婆ごころ

ブルばあちゃんは 車で町へ出ました 郵便局で切っ手と葉書を買って
来週から旅に出る お小遣いを少々 ATMで現金にしました。
りんご 赤い林檎
両手をどんなに 林檎をしみじみみてゐると
大きく大きく だんだん自分も林檎になる
ひろげても
かかへきれないこの気持
林檎が一つ
日あたりにころがってゐる
おなじく おなじく
林檎はどこにおかれても こどもはいふ
うれしそうにまつ赤で 赤い林檎の夢をみたと
ころころと いいゆめをみたもんだな
ころがされても ほんとにいい
怒りもせず いつまでも
うれしさに わすれないがいいよ
いよいよ 大人になってしまへば
まつ赤に光りだす もう二どと
それがさびしい そんないい夢は見られないんだ
山村暮鳥作(りんごと赤い林檎)