海の日

     ○海の日や飛び込み台に人の無く
(うみのひやとびこみだいにひとのなく)
今日は海の日
       ○海の日の浜にライブの綱張らる   秋甫
       ○海の日や色ぬられたる貝堀ぬ    々
       ○海の日や父は海軍二等兵      々
 近年海の日はすっかり忘れられた感じだ。時々キッチンの窓から下の海水浴場の様子を見てみるが、いつもに変わらず人の姿もなく静かだった。
 十数年前に海水浴場として整理された年は海開きの時には、海の家も設置されたりそれなりに賑わっていたものだった。色ぬられた貝を探し出すと景品が当たる催しもあったりした。
 それから数年後、浜でロックのライブが催されたり、花火が上がったりした年もあったがどれも続くことはなかった。