○抽斗は孫の木の実と子の木の実
(ひきだしはまごのこのみとこのこのみ)
木の実の形
団栗もさまざまな形をしている。大小、まん丸、細長、等々。箱の中を開けて木の実を見てみると団栗の他にも色々な種が入っていた。藤の種、これはおはじきのように平べったい。蓮の種は楕円形のようであるが不揃いである。風船葛は小さいが黒地に白のハート型がはいっていて可愛い。無患子は固い実をふると、カタカタと更に固いおとが聞こえる。それぞれの生地を思い出すことができる。
一番大きな丸いどんぐり〜〜牧野植物園(高知県)
無患子〜〜山頭火の菩提寺(山口県)
風船葛〜〜柏のマンションのベランダ(千葉)
蓮の実〜〜隣部落の蓮池(今年は芋畑になっている)
藤の種〜〜ゆらぎの森(別子山)
かれらは生まれた故郷を机の中で恋しく思っているのだろうか。どんな経緯でそこに生えたのか大方は知らないが、芽を出す条件を貰えれば再生するのである。
○木の実植え死後のことには触れずにおく 大串章