2015-10-05 実石榴 鈍行俳句 ◦実石榴や赤いけだしに鬼子母神 (みざくろやあかいけだしにきしもじん) 無人駅の石榴 この間、兵庫県の京都よりの駅巡りをした時、二つ三つの駅に石榴が実をつけていた。赤い石榴はみな実を重そうに枝から垂れているのである。ある駅の石榴ときたら、それはそれは大きさといい、色といい立派なものであった。そこではタクシーの運ちゃんが石榴の下にお客を待ってたむろしていたのである。妖艶な女に群がるように、運ちゃん達は交代で赤い立派な石榴を守っていたのだと思っている。