○椋鳥も羽脱けになりて土用丑
(むくみどりもはぬけになりてどよううし)
羽脱鶏
○土用照成り物がみな顕れり 秋甫
○三十八度京都四条の土用かな 々
○土用の日三男揃って壮健なり 々
この猛暑にも負けずキッチンの窓辺の凌霄花は盛んに咲いたが、その花の蜜を吸いに椋鳥が毎日来ている。首から胸にかけて羽が抜けているし痩せこけて見るからにみすぼらしい。その上苦しそうに口を開けて息をしているのだ。「羽抜け鶏」ならぬ「羽抜け椋」となっている。
土用の日には太郎、次郎、三郎と三兄弟が仕切っている。土用の第一日目から太郎、次郎、三郎というのであるが、特に三日目(土用三郎)のお天気はこの年の農作物の出来具合を左右するとか。
河川でも立派で大きくて有名なのが太郎である。
因みに坂東太郎(利根川)筑紫次郎(筑後川)四国三郎(吉野川)と言った具合に。