○入道雲も同じ背丈に伸びにけり
(にゅうどうぐももおなじせたけにのびにけり)
○瀬戸の海割けているよな雲の峰 秋甫
○入道雲ドリルに垂るる涎(よだれ)かな 々
○雲の峰苺のシロップかけてある 々
NHK俳句8月号に今年度初めての佳作が載った。然も二題が入っていた。
(青梅) 宇田喜代子選.....青梅のブランデーに浮く浮世かな
(夏料理) 星野高士選 .....一皿はホロホロ鳥の夏料理
今月号の課題は4月25日までの投句なのだ。漸く春光が安定してきたかなと思われる頃に夏料理とか青梅の句を考えなければならない。その時その場で、見たり聞いたり、感じたことを即十七文字で表現するやり方が身についているので、二か月先の情景を思い浮かべて句作するのは苦労するのである。
例えば今朝の雲はかき氷のような盛り上がりに朝焼けが赤く架かっていたので、単直に苺のかき氷がひらめいたのである。というか、現実はオレンジっぽい、よく考えれば紅マドンナの色だったのだが。