2011-09-05 木歩忌 鈍行俳句 ◦木歩忌のありて一日を断食す (もっぽきのありてひとひをだんじきす) 写真は金子兜太夫妻 富田木歩の忌日は九月一日 木歩は明治三十年、東京向島に生まれる。本名は一(はじめ)。幼時病のため下肢の自由を失う。貧困はなはだしく、小学校教育も受けられず、いろはかるたや軍人めんこなどで文字を覚える。 大正十二年の関東大震災の折、新井声風に背負われて避難したが、向島枕橋付近の堤上で火に呑まれ横死する。 ◦我が肩に蜘蛛の糸張る秋の暮 木歩