〇登校の角のミラーや霜の道 

                   (とうこうのかどのミラーやしものみち)

             

             〇霜日和傘寿を一つ越しにけり      河童三三子

             〇足跡の儚きものや霜の上         々 

             〇今朝の霜パン焼きあがる湯気少し     々  

     婆ごころ

 

 

        22日(絵)                  23日(絵)

  〈此の一句〉

   〇わかれ鹿霜の笹山わたるなり    久村暁台くむらきょうだい(1732━1792)

 尾張藩士、江戸の尾張藩邸で右筆部屋総帳方を務めていたが辞して脱藩。各地を遊んで晩年桑名に庵を結んで俳諧にいそしむ。掲句を確かめてみたが出典がない。 暁台は岸上林太郎の息子であったが、加藤家に養子に出て本姓は加藤である。久村(くむら)と言う姓は父祖伝来の知多半島の地名から付けた。