秋蝶

     ○秋蝶のわが胸にきて鼓動聞く
(あきちょうのわがむねにきてこどうきく)

       ○指させば指に止まりく秋の蝶   秋甫
       ○秋蝶は堰堤の水欲るらしき    々
       ○大庇より秋蝶の空広がりぬ    々
 秋の気配が急に濃くなった。窓から見える山の稜線がすっきりと美しい。丘の団地の人々の暮らしもきりりと引き締まったように思えてくるのも不思議であった。