〇弁慶の槍百本や弁慶草
(べんけいのやりひゃっぽんやべんけいそう)
〇弁慶草あるだけの装身具だす 河童三子
〇弁慶草駅中ピアノ聴いてゐる 々
〇棟梁の七つ道具や弁慶草 々
私の本棚
作 藤原一枝 絵 はたこうしろう
夏休み━
おとうとと二人で
お母さんのいなかへ行った。
海べの町だけど、
森もあった。
川もあった。
友だちもできたよ。
ぼくたちをまっ黒にした
━まほうの夏だった。 (まえがき)
この本は完全に母さんの趣味だった
作者の藤原さんは愛媛県の人だったし
物語に出てくる実家が散髪屋さんってことも
母さんの心を惹きつけたのにちがいない。