新豆腐

            〇雲水の白い襷や新豆腐

              (うんすいのしろいたすきやしんとうふ)

            

           〇山水の桶に浮きたる新豆腐    河童三子

           〇新豆腐宿坊に朝の鐘撞く     々

           〇木の匙におぼろを掬う新豆腐   々 

 

     私の本棚

 

         文 谷村まち子   絵 菊池貞雄 浦田又治

 

 「ちびくろ・さんぼ」は、1860年代イギリスに生まれたヘレン・パンナーマンの作品です。 

 軍医である夫と長い間インドで暮らしていたヘレンは、1896年、ふたりの小さな娘を本国で

教育させるために船で送って行きました。

 その帰り道、別れてきたこどもたちを思いだしながら書いた絵入りの手紙が、

この「ちびくろ・さんぼ」になったのだそうです。  

                            谷村まち子

  女の子はこの絵本も好んで何度も読んでいた

  特に4匹のトラがあらそってヤシの木の回りをグルグル、グルグル、グルグルと

  回り出すところは何度もグルグルグルグルと、笑いながら読んでいた。

 

  母さんは何がそんんなに面白いのかね~と思っていた

  何十年も経った今その訳がわかったよ

  これには

  離れて暮らすお母さんの小さな娘たちを想う気持ちが

  いっぱいいっぱい詰まっていたんだってことを。