○渋柿や懺悔の日々を吊さるる
(しぶがきやざn)んげのひびをつるさるる
柿吊す
○渋柿の手ごわき奴を吊し首 秋甫
○山瀬吹く軒に晒さる吊し柿 々
○吊し柿朝日夕日に喜びぬ 々
実は2、3週間前に焼酎で渋抜きを試みていたのだが渋は取れなかった。焼酎が足りなかったかもと思ってもう一度焼酎に付け直してからも数日たつのである。やっぱり渋は健在。部屋の温度がいささか低かったのかも知れないが、こちらはまったががきかない。ならば、吊るしてやろうと、くるくると赤裸にして紐を首に通して軒下へ。
その晩は雪下ろしなのか、何度か風が戸を鳴らした奴らはどうしているのかやっぱり気になって夜中に2度ほど戸を開けて出て見たが奴らは平然とぶら下がっているのであった。