2015-09-13 虫売り 鈍行俳句 ◦虫売りの生業もなし虫の家 (むしうりのなりわいもなしむしのいえ) 虫の音の佳境 夜目を覚ますと、虫の音に包まれている。春から夏は賑やかな蛙の声、朝や夕には鳥の声、一年を通して何やらの生き物が生活に音色を与えてくれる。 昔は今頃の季節になると、町方に「虫売り」が出て秋の虫を商って歩いていたようである。 ◦虫売りのくらきに点すたばこの火 嶺治雄