○一本の桜の下の弁当かな

             (いっぽんのさくらのしたのべんとうかな)

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             ○さくら咲く幹に少年隠れをり   秋甫

             ○初さくらこの先の岐れ道かな   々

             ○少年の疵柔らかき初さくら    々

 孫は少年期の曲がり角にさしかかっている。来年はもう青年の領域に入ってしまうのだろうか。Eちゃ~んと言いながら走って来て足元にすがってくれた彼の危うく小さな手の感触が今も私の下半身に甘いしびれを残しているのである。あれは2、3歳の頃だったか。