○春あけぼの製紙の煙茜さす
(はるあけぼのせいしのけむりあかねさす)
○春暁や軒の雫の輝きぬ 秋甫
○春は曙むべ鳥の囀るも 々
○春暁へ茜の鳩の飛び立てり 々
近所の友人が腰を痛めたことから、絵手紙をやりとりしているのだが、もっぱら趣味の俳句と絵が葉書の材料なのであるが....。昨日のは
○二十円ほんとにすまぬ菠蔆草 Y と白菜の絵が描かれていた。
彼女の真意としては、ホウレンソウを漢字で締めたかったのだそうだが、その肝心の漢字が間の抜けた間違い漢字で書かれていたのだ。目も悪くなって辞書の文字も見づらくなっているが、俳句を心掛ける以上漢字への想いは人一倍強くなければならないと思っているし、次の私のハガキには、「菠蔆草」でしょう、「法蓮草」でもいいけど、と余計な嫌味を言ってしまった。それは、私自身への戒めでもある。