2018-07-07 落し文 鈍行俳句 ○危ぶまる雨降りやまず落し文 (あやぶまるあめふりやまずおとしぶみ) 広島に大雨災害 ○お隣の塀乗り出して落し文 秋甫 ○衣食住親の遺産に落し文 々 ○落し文親の思いに包まれて 々 落し文、なんて優雅な呼び名だろう。 現実には昆虫が栗や楢などの葉に卵を産み付けて、その葉を産着のようにくるんでしまう。やがて落ちると、その形から誰かが落とした手紙のようだというのである。 卵はそれを衣食拾住に代えて成長するわけである。