鴨捕り

     ○鴨捕りの坂網投げる権兵衛さん
(かもとりのさかあみなげるごんべえさん)
鴨捕り権兵衛さん
 近年の野鴨捕りは坂網という持ち手のある大きな網を霄に向けて投げる猟法で、自然保護のため大量の捕獲を避けているのである。それでも名人になると一回の投網に4,5羽は掛かるそうだで、鴨が飛び立つ時と帰って来る時の一日二回の機会がある。
 さて、日本昔話の「かもとり権兵衛」は一度に沢山の鴨を狙ったあまり、大空へ引き揚げられる、蕎麦畑の上へ落ちて、そこで蕎麦を刈る仕事を手伝うが、またまた欲深い考えに捕らわれて大きな蕎麦の茎に飛ばされ、つぎつぎ色々な経験を経て最後は又元の家に戻り着き鴨を捕るという話なのだ。