十二月

     ○十二月うっかり削除してしまう
(じゅうにがつうっかりさくじょしてしまう)
あっ!ファイルが消えた
先月の俳句のファイルを2017年のファイルへ収納しようとした作業の中で11月分がすっかり消えてしまった。もちろんゴミ箱も探してみたがない。

 ふと、神さまがインプットした私に関するファイルだったらどうなるのだろうと思った。74年と3ヶ月めのマニュアルがない。.....そこで私の生命は終わりかな? 今頃は娘一家は私の後始末にあれこれ大変だろうな。
 いや、命のファイルは別にあってこの一ヶ月間のマニュアルだけが飛んだのだとすれば?天涯自由?やりたい放題?神さまの管理下に置かれないはみ出した一か月になるのかもしれない。
 孔子さまも言っている。
 (七十にして心の欲するところに従って矩を踰えず)見くびられてれているのである。

 現実には削除してしまったファイルを再現する方法もあるらしいが、こんな時のためにせっせとノートもとっていたのである。自筆の手書きノート。
 大学で物理の教授をしている娘婿がいつか教えてくれた(ノートを残す)名言を私は忘れなかった。