梅雨はじめ

     ○ドロップの缶からからと梅雨はじめ
(ドロップのかんからからとつゆはじめ)
ドロップの缶
 子供の頃、本当はドロップがあまり好きではありませんでした。どれもすこし酸っぱかったのです。好きなお菓子で今でも覚えているのは、動物を形どったビスケットで片側に砂糖を塗り固めたものです。こちらの方は、最近もときどきスーパーでみつけることはありますが、たいてい砂糖の部分がなくなっています。
けれど、あのドロップの空き缶は美しく、ままごとのおもちゃ箱にいつまでもしまっていました。