水澄む

     ◦秋の水成層圏を飲み干しぬ
(あきのみずせいそうけんをのみほしぬ)
 ノーベル文学賞
 村上春樹ノーベル文学賞は今年もならなかった。春樹ストはまたまた残念なことである。個人的にはそれほど気持ちは向いていないのであるが、これからさらに何年か先きの文学賞には平野啓一郎を期待している。大江健三郎とは異なったジャンルの魅力を持っている。傾倒する二人の作家がノーベル賞を貰えれば自分の内でも誇りに思えるかもしれない。