九月

     ◦真っ直ぐな風来る朝の九月かな
(まっすぐなかぜくるあさのくがつかな)
 二学期の始業式
 なんとか手っ取り早く済ませた宿題を持って意気揚々と登校したものだ。
 どこかで長い夏休みも慢性的な退屈に変化してしまっていたので、学校の生活が始まるのはこども心に自分自身を転換してくれると確信していた。