菊膾

     ◦菊膾入る駅弁や瀬戸晴れる
(きくなますいるえきべんのせとはれる)

 久しぶりの電車で瀬戸大橋を渡った。岡山からの新幹線に乗る時はいつもの事ながらまず駅弁の調達から始まる。ちょっとした旅気分である。普段の車を運転する緊張から解放されて電車に身を委ねられるのは旅の開放感を存分に味わえる。時は秋、旅気分は十分であった。
 たかだか四時間ほどで私の旅は終了した、名古屋の千種区