2011-03-23 春の鐘 鈍行俳句 ◦明け六つの茜微かに春の鐘(あけむつのあかねかすかにはるのかね) 障子を開けてみると、山はまた新しい雪を被っていました。今朝の実相寺の鐘を撞いたのは、親子のどちらの方のお坊さんだったのだろう。最後の八つ目の小さく鳴る鐘が七つ目を急かせているように聞こえたのは、修行半ばの息子のお坊さんだったかもしれません。