○定斎屋今年の暑さ言うて行く
(じょうさいやことしのあつさいうていく)
江戸時代の薬売り
○旅宿に定斎売りの水中り 秋甫
○ひそひそと祖母と話すや定斎屋 々
○定斎屋来しその晩の腹下し 々
またまた子供の頃の話になるが、甲賀の田舎の家には囲炉裏の隅の柱に鍾馗さんの絵の黄色い薬袋が常時ぶら下げてあった。近江の置き薬だ。今も甲賀市には製薬会社が目立ってある。
「あかねさす紫野ゆきしめ野ゆき 野守は見ずや君が袖ふる」額田王
この歌が詠まれたのは近江の蒲生野で「くすりがり」が行われた時、額田王が大海人皇子に読まれたものだそうで....
実は紫野は京都の右京区で花園の近くにある紫野だと勝手にずっと思っていた。