2017-01-13 なまはげ 鈍行俳句 ○なまはげが捕まる老の長話 (なまはげがつかまるろうのながばなし) なまはげの事情 最近なまはげの仕事が変わってきたという。 「嘘をつく子はいないか〜、怠ける子はどこじゃ〜」といって子供を追いかけて心に宿っている邪悪を追い払うのが彼らの役目であったが、どこの家にも子供はいない。戸を開けて入ってみると、人生の苦渋を甞め尽くした老人がつくねんと座っているだけだ。 なまはげは頭を掻き々、老人に長寿の秘訣を聞いて帰る。