○砂つけて戻る力士の汗光る
(すなつけてもどるりきしのあせひかる)
名古屋場所
 4,5年前娘一家の引っ越しを手伝うため、婿のお母さんと二人で荷物の来る前の部屋の掃除に行った。マンションのこととて何もないがらんどうの部屋の掃除は二人で一日もあれば十分で、彼らが荷物とやってくるまでには自由な時間が生じたので、名古屋城へ行こうといことになった。
 名古屋は実に暑い所だった。城の入り口にたどり着いた時にはもう汗だくだ。横の体育館には旗が並んでいて、大相撲の開催中らしい。まずは金の鯱を観なければと観光客を決め込んだ。お城の感想はその時ここでも書いたと思うので省略して、帰途に観戦しようかと話しが進んでいたので、大相撲の切符販売窓口に行ったところ完売したという。地下鉄の駅までの途中には三々五々浴衣すがたの相撲取りが場所に向かって歩いてくるのに出会った。関取衆は車だけれど下っぱの彼らは電車で通勤なのだ。
 さて、大関稀勢の里はこの場所優勝できるだろうか。