四月

    ○放哉も虚子も鬼籍の四月かな
(ほうさいもきょしもきせきのしがつかな)
四月八日(虚子忌)
春7句
  。鎌倉を驚かしたる余寒あり
  。春風や闘志いだきて丘に立つ
  。遠足のおくれ走りてつながりし
  。風吹けば来るや隣のこいのぼり
  。春潮といへば必ず門司を思ふ
  。三つ食へば葉三片や桜餅
  。白酒の紐の如くにつがれけり
辞世の句
  。春の山屍を埋めて空しかり