鬼灯

     ◦鬼灯を追い羽根のごと裂きにけり
(ほおずきをおいばねのごとさきにけり)
母子Uターン
 鬼灯は子供の頃、滋賀の畑の片隅に毎年みたものであった。それはダリアや百日草などと離れて植えられてあって、いつまでも畑に放ってあった。ホオズキは字のように鬼の灯と書くから魔除けの意味もあって植えられていたのだろうか。
     ◦鬼灯の種抜く者はだれも居らず  秋甫
     ◦鬼灯の昼なを闇き実の辺り    〃