水あたり

     ◦水中の海老の悪夢に水あたり
(すいちゅうのえびのあくむにみずあたり)
水中り
 軽い食中毒か、水中りになったのだろうか、一晩中眠れなかった。それこそ体をエビのように曲げていなければならなかったのである。
 池田澄子の句に
     ◦わが敵はわれ正坐して水中り
 句の真意のほどはわからないけど、胸中ぴったりした気になった。