荒星

           ○荒星の梁軋ませる音ぞする

             (あらぼしのはりきしませるおとぞする)

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             ○サーカスの象の涙や寒昴    秋甫

             ○オッペルの象に優しき冬の月  々

             ○冬銀河一つ閑に零れをり    々

 宮沢賢治のオッペルの象は、大きな分銅をつけられて毎日稲扱ぎ機をノンノンノンと

踏んでいた。オッペルはあんまり酷く象を働かせるものだから、だんだん象は弱ってきて夜になると、ああ、サンタマリアさまとお祈りをしたもんだ。