2019-12-02 荒星 ○荒星の梁軋ませる音ぞする (あらぼしのはりきしませるおとぞする) ○サーカスの象の涙や寒昴 秋甫 ○オッペルの象に優しき冬の月 々 ○冬銀河一つ閑に零れをり 々 宮沢賢治のオッペルの象は、大きな分銅をつけられて毎日稲扱ぎ機をノンノンノンと 踏んでいた。オッペルはあんまり酷く象を働かせるものだから、だんだん象は弱ってきて夜になると、ああ、サンタマリアさまとお祈りをしたもんだ。