冬の靄

     ○うす青き鵞鳥の卵冬の靄
(うすあおきがちょうのたまごふゆのもや)
家鴨か鵞鳥か?
 秋じゃがを掘ったのだろう、くれるというので取りに行ったら、倉庫の前の小畠には半分放し飼いにしている家鴨?鵞鳥?がグェッグェと鳴きながら4羽でひと塊になって徘徊していた。
出荷する野菜などの屑が投げられていて鵞鳥たちはそれを啄んでいる。捨てられていたキャベツの葉を持って差し出すと寄ってきて突つく家人がここで作業を始めると小屋から出てきて新鮮な餌にありつく訳だ。他にも軍鶏がいて、軍鶏は?と尋ねると上の畑だろうという。

        ○鵞鳥の列は川沿いがちに冬の旅  寺山修司
 寺山修司の鵞鳥の句を思い出した。彼の十代のころの作とか、う〜ん繊細な少年の誌情と言うか哀歌なのだろうか。