夜の秋

     ◦サルトルの本の埃や夜の秋
サルトルのほんのほこりやよるのあき)
虫の音
 夜は涼風が入って来て、虫の音が本格的になった。夏と秋の狭間なのだろう。秋は夜から始まるのかもしれない。折角気持ちよく目が覚めたことだし、机の灯をつけて座ってみた。
     ◦夜の秋サルトルも居た机かな  秋甫
     ◦夜の秋わが青春は実存す    〃