山装う

     ◦餘部の旧鉄橋を山装う
(あまるべのきゅうてっきょうをやまよそおう)

 新しい橋梁のつづきに余部駅のホームはありました。旧鉄橋の一部が下から43mの高さで肩を並べていましたが、それは事故を語るというより鉄道の歴史モニュメントのように残されてありました。鉄橋は狭い入り江を一跨ぎする形で架かり、下の町並みのすぐ近くまで日本海の波は寄せていました。



 余部鉄橋で列車転落事故が起きたのは1986年12月28日13°25’頃、テレビや新聞のニュースが今でも記憶の片隅にありますが、あれから25年になろうとしています。